漫画家・山本直樹による作品を城定秀夫監督が実写映画化した『ビリーバーズ』の公開日が7月8日(金)に決定し、併せてポスタービジュアルと主要キャスト情報が解禁された。

常に先鋭的な作品を世に問い続ける漫画家・山本直樹が「カルト」の世界に切り込み、人間の欲望をあぶり出した問題作『ビリーバーズ』を実写化した本作。過激な内容ゆえ実現不可能とも言われた本作の映像化に挑んだのは城定秀夫。監督自身が映画化を熱望し、長年ファンである山本直樹の世界観へ最大限のリスペクトを込めながらも、絡みつくような官能美に、乾いたユーモアとヴァイオレンスを交え、唯一無二の映像世界を作り上げた。主人公・オペレーター役には、本作が映画初主演となる磯村勇斗。

ヒロインとなる副議長役には、映画・テレビドラマそしてバラエティなど、幅広い分野で活躍する22歳の新鋭・北村優衣。熾烈なオーディションを勝ち抜き選ばれたその存在感を遺憾なく発揮し、時に天真爛漫に、時に激しく、『ビリーバーズ』の世界を描く上で必要不可欠な官能的なシーンに至るまで文字通り全身全霊で演じきっている。

もう1人のメンバーで孤島のリーダーでもある議長に扮するのは、長らく日本映画に欠かせないバイプレーヤーとして名だたる監督たちの作品に出演してきた宇野祥平。2020年には『罪の声』『本気のしるし』などの演技が特に高く評価され賞レースを席巻した「怪優」が本作の狂気を体現。主人公・オペレーター役の磯村勇斗、副議長役の北村優衣、議長役の宇野祥平。純粋な信仰心と抑えきれない欲望の間で揺れ動く登場人物を熱演するクセの強いキャラクター3人が、極限状態で見つけ出す幸せとは―。

俗世からの侵入者を排除し、自分たちの安住の地を目指す信者たち。関係者以外立入り禁止島を守る3名がこちらを見据えた本ポスタービジュアルが完成した。とある孤島で生活をする2人の男と1人の女。ニコニコ人生センターという宗教的な団体に所属している3人は、オペレーター、副議長、議長と互いに呼び合い、無人島での共同生活を送っていた。瞑想、昨晩見た夢の報告、テレパシーの実験、といったメールで送られてくる不可解な指令”孤島のプログラム”を実行し、時折届けられる僅かな食料でギリギリの生活を保つ日々。これらは俗世の汚れを浄化し”安住の地”へ出発するための修行なのだ。だが、そんな日々のほんの僅かなほころびから、3人は徐々に互いの本能と欲望を暴き出してゆき…。

山本直樹の数ある著書の中でも最も実現不可能と言われた原作ながら、愚かで愛おしい3人の男女を時にユーモラスに、時にそこはかとない寂しさを滲ませて映し出し、単なるカルト作にとどまらない濃密な人間ドラマが誕生した。一見、平穏そうに見える孤島での共同生活の裏に潜む、怪しいさや、本作らしい不穏な空気感を感じさせるビジュアルとなっている。

北村優衣(副議長)コメント

極限状態での人間の本質を描いたこの作品を、この役を、絶対にやりたいと思いました。人は弱く脆く欲深い。だから人は人を求めるし、そんな彼らの生き様が時に可笑しく、でも愛おしく、そして切ない。私にとっても挑戦となるこの作品を、城定監督をはじめ共演者とスタッフの方々に助けられながら、全身全霊で挑みました。今までにないこの『ビリーバーズ』の世界を早く皆さんに体感していただきたいです。

宇野祥平(議長)コメント

山本直樹さんの『ビリーバーズ』を城定秀夫監督が映画化され、ファンとしてそれを観られる事に只々喜びました。磯村さん、北村さんは随分年下ですが、純粋且つ真摯な姿勢に教えてもらう事が多く、助けられました。人を分ける「あっち側」とか「こっち側」とか厄介な言い方がありますが、孤島でただならぬことをしている人達と同じ側で笑ったり怒ったりして観られるこの映画が僕はとても好きです。

さらに、4月22日(金)よりムビチケの発売が決定した。

前売り料金:1,400円
発売日:2022年4月22日(金)0:00~
発売先: メイジャー
前売り特典:「ニコニコセンターマーク入りのオリジナルステッカー」
※数量限定

『ビリーバーズ』は2022年7月8日(金)よりテアトル新宿ほか全国で順次公開!
監督・脚本:城定秀夫
主演:磯村勇斗、北村優衣、宇野祥平、毎熊克哉、山本直樹
配給:クロックワークス、SPOTTED PRODUCTIONS
©山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会
©山本直樹/小学館