荒木哲郎監督×WIT STUDIOによるオリジナルアニメ映画『バブル』のスペシャル映像「“Making of バブル”〈アクション編〉」が解禁された。

本作の舞台は世界に降り注いだ泡〈バブル〉で重力が壊れた東京。ライフラインが閉ざされた東京は一部の若者たちの遊び場となり、ビルからビルに駆け回るパルクールのチームバトルの戦場となっていた。ある日、危険なプレイスタイルで注目を集めるヒビキが重力が歪む海へ落下。突如現れた、不思議な力を持つ少女ウタがヒビキの命を救った。そして、2人にだけ特別な音が聞こえた…。監督・荒木哲郎、脚本・虚淵玄、キャラクターデザイン原案・小畑健、音楽・澤野弘之ら最高峰のクリエイターが集結。主人公・ヒビキ役に志尊淳、共演に宮野真守、梶裕貴、畠中祐ら荒木組の作品で主演を務めてきた人気実力派声優たちが出演する。

本作の誕生秘話をスタッフ・キャストのインタビュー、メイキング映像を交えて紐解く〈“Making of バブル”〉が劇場公開に向けて5週連続で解禁される。今回、第二弾として荒木哲郎監督と『君の名は。』(16)や『天気の子』(19)、『竜とそばかすの姫』(21)といった作品を手掛け、本作の企画・プロデューサーを務める川村元気による対談映像に加え、主人公・ヒビキの声を演じた志尊淳の本邦初披露となるアフレコシーンを収めた〈アクション編〉が解禁され、併せて極上の色彩で荒廃した東京の街並みをバックに、ヒビキとウタの姿を描いた、カラースクリプト資料の一部が解禁された。

東みずたまり(ゴキンジョ)

“重力が壊れた東京を舞台に駆け回るパルクールアクション”は荒木監督とWITSTUDIOがこれまで積み重ねてきた〈アクションの魅せ方〉の集大成と呼べる仕上がりだ。川村は数あるアクションシーンの中でも、主人公のヒビキとヒロインのウタが見せるパルクールアクションについて、〈アクションの中で恋愛感情が生まれる表現〉が非常にユニークだと感じたようだ。「アクションの中で恋愛感情が生まれる。体が躍動していく中で、“2人の気持ちが通じ合っていく“という表現ができる監督は、荒木監督以外いないだろうなと思いました」と手腕を絶賛。荒木監督は「パルクールは『進撃の巨人』などでも、普段から参考にしていたので、もう一段”本格的“に踏み込んで参考にしようと思いました」と振り返り、プロのパルクールアーティストであるZENに協力を仰いだと語っている。

そんな、本作のアクションシーン制作参加した、国内外で活躍するパルクールアーティストのZENは「ウタは動物のような自然とその動きが必要だからやっているのに対して、ヒビキはものすごく努力して動きを突き詰めてコントロールしている。そういうベクトルが違うところがすごく上手に表現されていたと思います」と完成された映像を観て絶賛のコメントを残しており、人物によって動きを変えながら、身体の動きなどリアリティにこだわったZENのパルクールと荒木監督の圧倒的画力で、東京の街を疾走する少年たちが描かれたのだ。

さらに、主人公・ヒビキを演じる志尊淳もパルクールのシーンで様々な工夫があった。荒木は「志尊さんは“体を動かしたほうがよりリアルなお芝居が引き出せる”といって、跪いてみたり、マイクを下に置いてみたりといった、普段のアニメアフレコではやらないような、身体で芝居できるような環境を作ってくれました」と志尊のヒビキを演じることへの熱い想いをアフレコ現場で感じたと語っている。一方で、本作のヒロインのウタにりりあ。を抜擢した理由について、川村は「ウタは “人間らしさを取得していく”キャラクターなので、映画を通じてお芝居というものを習得していくドキュメンタリズムを持ち込めないかと思っていました」とりりあ。とウタのキャラクターが川村と荒木の中で合致し、オファーに至ったと語っている。

最後に川村は「“日本のアニメーション監督を世界に紹介していきたい“というものが自分の中にあって、映画で世界とコミュニケーションをどうやってとろうかと思った際に、荒木哲郎監督の才能を世界に広めたいという気持ちがあった」と本作にかける思いを吐露した。そして荒木監督は「今までになかった感触として”甘やかな寂しさや心がヒーリングされる”ような感触で映画館を出ていただけたらなと思っていて、“自分からこういう作品が生まれるときが来るんだな“と思っています」と完成された作品への自信を口にした。

“Making of バブル”〈アクション編〉映像

『バブル』劇場版は2022年5月13日(金)より全国で公開、Netflix版は4月28日(木)より全世界で配信!
監督:荒木哲郎
声の出演:志尊淳、りりあ。、宮野真守、梶裕貴、畠中祐、千本木彩花、逢坂良太、井上麻里奈、三木眞一郎/広瀬アリス
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2022「バブル」製作委員会