Netflixオリジナルシリーズ『ヒヤマケンタロウの妊娠』の配信記念イベントが4月21日(木)に都内で行われ、斎藤工、上野樹里、箱田優子監督、菊地健雄監督が登壇、MCをミッツ・マングローブ、小熊美香が務めた。

自分が妊娠するとはまったく思っていなかった男性も妊娠するようになってから約50年。そんな世界を舞台に、突然の妊娠に悪戦苦闘する主人公と周囲の人々をコミカルに描く本作。主人公・桧山健太郎に斎藤工、そのパートナー瀬戸亜季役に上野樹里がキャスティングされている。原作は、坂井恵理による同名コミックス(講談社「BE LOVE KC」所載)。主人公の桧山が予想外の妊娠をきっかけに今まで見てこなかった社会の様々な問題に直面し、奮闘しながら徐々に周囲の人とそして自分自身を変えていく姿を描いた成長の物語。

斎藤のキャティングについて「桧山が8話かけて変化していく様がコミカルでもあり、胸を打つ。誰にお願いしたらリアリティあるかと想像を巡らせて」とキャスティングの経緯を振り返る箱田監督。上野については「大丈夫でしたか?」と上野自身も不安な部分もあったようだが、菊地監督は「上野さんの名前が挙がった瞬間何かが見えた」と思い描いていた通りのキャスティングが実現したことを明かした。

劇中での役作りについて、斎藤は「普段見ている景色が、撮影中だけじゃなくて変わってきた」といい、その姿に撮影現場では「(スタッフも)そこに生命があるという扱いをしてくださった。みなさんのホスピタリティを持って接してくださったというのが、桧山の表現に関係していると思う」と明かす。お腹に触れるシーンがあるという上野は「気軽には触れない。どう相手に伝わるのか分からないから、繊細な部分だなと思いながら演じました」と振り返った。

本作の見どころについては「見ていただいたそれぞれの見方が正解だと思うんですけど、この作品に関わって、お腹が大きくなって普段見えない景色が見えてきたという、アングルが増えた感じがするんです。僕にはそういう目線が加わったんですけど、見た方によってどの立場なのか、どのシチュエーションなのかによって、見ている時間だけじゃなくて、見終わった後の日常に目線が加わってくれたらいいなと思っています」と語った。

上野は「いろんな登場人物が出てくるので、日々の日常を活きる自分を客観的に考えたりできるきっかけになる作品だと思います。普段気づけないことにたくさん気づけるので、一度立ち止まって考える時間ってないので。子供を授かるのは誰も予想ができないことだと思うので、すべての方に共感していただけると思いますし、自分だったらどう相手に接することができるんだろうと、自分自身の人間性を試せる部分があると思うので、桧山に共感していただけると思います」とメッセージを送った。

上野は「パートナーとか友達とか、語り合える人と見るといろんな意見が出てきて楽しいと思います」、斎藤は「原作を読んですぐに検索して、実際にあることなのかというくらいリアルで、特別な原作を僕たちで育てて、実写化という形に進化してきた。このタイミングで世の中に届けることが必然のように思います。見終わった後にディスカッションのきっかけになったら本望なんじゃないかなと、作品に関わった一人として思います。ディスカッションすることで育てていただけたら嬉しく思います」と語った。

【写真・文/編集部】

Netflixオリジナルシリーズ『ヒヤマケンタロウの妊娠』は2022年4月21日(木)よりNetflixにて全世界同時独占配信!
監督:箱田優子、菊地健雄
出演:斎藤工、上野樹里、筒井真理子、岩松了、高橋和也、宇野祥平、山田真歩/リリー・フランキー、細川岳、前原滉、森優作、山本亜依、伊勢志摩、篠原ゆき子、橋本淳、小野ゆり子、木竜麻生、斉木しげる、根岸季衣
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