今回解禁された写真


阿部サダヲ×岡田健史W主演『死刑にいたる病』の場面写真とメイキング写真が解禁された。

理想とは程遠いランクの大学に通い、鬱屈した日々を送る雅也(岡田健史)に届いた1通の手紙。それは世間を震撼させた連続殺人事件の犯人・榛村(阿部サダヲ)からだった。24件の殺人容疑で逮捕され、9件の事件で立件・起訴、死刑判決を受けた榛村は犯行当時、雅也の地元でパン屋を営み、雅也はよく通っていた。榛村の願いを聞き入れ、雅也は事件を調べ始めると、想像を超える残酷な事件の真相があった―。『凶悪』で注目を集め、『孤狼の血』でも数々の映画賞を獲得、高い支持を得ている白石和彌監督が作家・櫛木理宇の最高傑作を映画化。阿部サダヲ×岡田健史がW主演を務める。

阿部サダヲ演じる榛村の“裏と表”の顔のギャップが衝撃的な本作だが、一方で榛村と対峙する岡田健史演じる雅也も、前半と後半では全く異なる表情をみせる。阿部は「岡田さんの演技で引き出されたところがあって、最初に思っていたものと違うアプローチをした部分がありました。まっすぐな雅也を壊したいと思いましたが、全然ブレなかったです。」と、共演シーンとなる面会室では岡田との掛け合いで化学反応が起こったと明かす。クライマックスは、同じ面会室でも初めて雅也が榛村を訪ねる場面から演出も大きく異なり、緊迫感のある2人の演技によってより一層見応えのあるシーンとなっている。

また、白石監督も岡田の前のめりの姿勢に驚きをみせ、「お芝居ひとつひとつを考えて演技しているので、こちらも確認しながら進めていき、積み重ねていった印象があります。“全体の映画の中でここを起点にしたい”、“ここを先々考えてやっていきたい”と計算高く考えて、逐一相談してくれた」と撮影時を振り返り、岡田の演技について「すごくナチュラルで素直な芝居をしてくれて、静かなトーンでいきたいというのが感じられました。阿部さんとのクライマックスでは自分のキャラクターがどういう見え方になるのかをよく見ていて、強い芝居をしてくると思っていたので意外でしたが、いざ作品が出来上がってみると彼のアプローチが正解でした」と、阿部が明かしていたように岡田の演技を受けて生まれた演出もあったようだ。榛村の沼へと徐々にハマっていく雅也の繊細な表情の変化は必見だ。

『死刑にいたる病』は2022年5月6日(金)より全国で公開!
監督:白石和彌
出演:阿部サダヲ、岡田健史、岩田剛典/宮﨑優、鈴木卓爾、佐藤玲、赤ペン瀧川、大下ヒロト、吉澤健、音尾琢真、岩井志麻子、コージ・トクダ/中山美穂
配給:クロックワークス
©2022映画「死刑にいたる病」製作委員会