劇場版第30弾『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』の本編冒頭映像が解禁された。
1990年より「漫画アクション」で連載が開始され、その後1992年にアニメが放送されて以来、長きにわたり老若男女に愛され続けている国民的キャラクター「クレヨンしんちゃん」。2022年は映画クレヨンしんちゃん30周年。毎年大ヒットを記録し続けた劇場版の記念すべき第30弾『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』で監督を務めるのは『オラの引越し物語~サボテン大襲撃~』、『新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』の橋本昌和と、脚本は両作品と前作『謎メキ!花の天カス学園』のうえのきみこと橋本監督との共同脚本で贈るギャグ満載の忍者アクション超大作。嵐を呼ぶ5歳児が今度は“忍者”に―映画の大スクリーンを縦横無尽に駆け回ります!そして本作で明かされるしんのすけ出生の真実――なんと、しんのすけは野原家の子供ではなかった…!?
今回解禁された映像は、5年前の雨の日、ひろしがみさえの出産に立ち会うため、傘もささずに一心不乱に病院へ向かって駆ける場面から始まる。病院に到着し、分娩室から聞こえるのは元気な赤ちゃんの産声。幸せに満ちた表情で部屋に入り、「よくやった!みさえ」と全く別の女性の手を握ってしまう若かりしひろし。看護師に「野原さんは隣です!」と促され、ようやくわが子との対面を果たす。こうしてみさえとひろしの間に赤ちゃんが誕生した。ひろしが考えた赤ちゃんの名前の候補が複数書かれたメモは濡れてしまい、ほとんど読むことができなかったが、読める文字だけを繋げて“しんのすけ”と命名されたこのシーンは、実は原作にも描かれている「クレヨンしんちゃん」きっての名場面でもある。
それから5年後――。けたたましい鐘の音が鳴り響き、地面から謎の煙が噴き出す、不穏な空気漂わせる忍びの里へと舞台を移す。この里に暮らす屁祖隠一家は、先祖代々”もののけの術”を使い《地球のへそ》を守ってきた忍者一族だったが、その「へその栓」が抜けそうになる危機の中、長老は「息子を連れてこい」という。そんな中、屁祖隠ちよめが5歳の珍蔵を連れて「あの人たちならきっと…」と里を抜け出し、向かった先は…。
再び場面は転じて、平和な日々を過ごす現在の野原一家。しんのすけが風間くん、ネネちゃん、ボーちゃん、マサオくんと遊んでいる何の変哲もない日常だったが一転…。インターホンが鳴り、ドアを開けると土下座をしている白衣の医師らしき男性。そして、目深に防止を被ったちよめがひろしとみさえに向かって連れてきた珍蔵を「あなたの子どもです」と伝えるという衝撃のシーン。長老の思惑、ちよめの真実、野原一家の衝撃!様々な思いが交錯する衝撃的な冒頭映像となっている。
本映像冒頭にもある、しんのすけという名前が決まった瞬間を描いたエピソードは原作コミックではひまわりの出産エピソード内で描かれている。今回はその原作画像も解禁。ひろしが病院に駆けつけ、しんのすけと対面する場面は映画同様に感動を呼ぶものに。当時の編集担当・双葉社増尾さんからは「橋本監督のご提案で、しんのすけが生まれて名前を決めた話が、今回記念すべき30作目で使われて非常に感慨深いです。当時この原作は、臼井儀人先生がひまわり誕生前に描いたもので、これからお兄ちゃんになるしんのすけの子供ならではの疑問を表現したものです。キャラを立てる上で、そのキャラの過去を描くというのはとても大切だと臼井先生も理解していて見事に印象深く4pにまとめていただきました」と、原作者・臼井儀人先生がこのエピソードにこめられた思いが明かされる貴重なコメントが寄せられた。本エピソードは原作16巻に掲載されているほか、5月2日発売の「月刊まんがタウン」6月号にも全編再録されることが決定。
本編冒頭映像
※5月31日まで公開
『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』は全国東宝系で公開中!
監督:橋本昌和
声の出演:小林由美子、ならはしみき、森川智之、こおろぎさとみ
ゲスト声優:川栄李奈、ハライチ
©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022