松本優作監督がオリジナル脚本で満を持して挑む商業映画デビュー作『ぜんぶ、ボクのせい』が8月11日(木・祝)に公開されることが決定した。
自主制作映画『Noise ノイズ』で世界中の映画祭を席巻した駿才・松本優作監督最新作『ぜんぶ、ボクのせい』。松本優作監督は、2019年、秋葉原無差別殺傷事件をモチーフに、絶望の中に生きる若者たちと大人たちの姿を描いた『Noise ノイズ』がモントリオール世界映画祭、レインダンス映画祭(作品賞ノミネート)、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭など多数の海外映画祭に出品されたのち、短編映画『日本製造/メイド・イン・ジャパン』では国内外の映画祭で上映され、短編では異例の単独公開を成功させた。本作では日本の社会のリアルを見つめながら、孤独を抱えた3人の絆、そして1人の少年の成長を鮮烈に描き切る。
主演を務めるのは、オーディションで選ばれた新人の白鳥晴都。演技未経験ながら、瀬々敬久監督映画『とんび』で、スクリーンデビューを果たす。本作でも実力派俳優に引けを取らない堂々とした瑞々しさ溢れる演技で存在感を発揮。ヒロインを演じる川島鈴遥はオダギリジョー監督『ある船頭の話』ヒロインに抜擢され、高崎映画祭最優秀新人女優賞を受賞した。
若手2人を支えるのはNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(22)の出演が話題を呼び唯一無二の存在として、注目を浴び続けるオダギリジョー。自身初の長編監督デビュー作『ある船頭の話』(19)が第76回ヴェネツィア国際映画祭に出品。昨年放送されたNHKドラマ「オリバーな⽝、(Gosh!!)このヤロウ」(脚本・演出・出演・編集)は続編が決定するなど多才な活躍をみせる。本作では主人公が海辺で出会う軽トラで暮らすホームレスの役を自由自在に演じ切る。
また、本作のエンディング・テーマには名曲「夢で逢えたら」に決定。8月3日(水)には7インチ・アナログレコードがリリースされる。「夢で逢えたら」は大滝詠一が、“大瀧詠一”名義で作詞・作曲した楽曲で、数多くのカバーバージョンが存在するスタンダードナンバー。本作のラストに希望の彩りを添える、重要なファクターとなっている。ジャケットアートワークなどは今後発表される予定。
ストーリー
児童養護施設で母の迎えを待ちながら暮らす優太(白鳥晴都)。ある日、偶然母の居場所を知った優太は、会いたい一心で施設を抜け出した。しかし、そこにいたのは同居する男に依存し自堕落な生活を送っている母だった。絶望した優太は、当てもなく海辺を歩いていると、軽トラで暮らすホームレスの男・坂本(オダギリジョー)に出会う。何も聞かず自分を受け⼊れてくれる坂本。2人はわずかな金銭を稼ぎながら寝食をともにする。裕福な家庭に育つも、家にも学校にも居場所がない少女・詩織(川島鈴遥)とも顔⾒知りになる。優太は、自分と同じ寂しさを抱えながらも⼼優しい詩織に惹かれていく。しかしそんな穏やかな日々もある事件によって終わりを告げる―。
『ぜんぶ、ボクのせい』は2022年8月11日(木・祝)より新宿武蔵野館ほか全国で順次公開!
監督・脚本:松本優作
出演:白鳥晴都、川島鈴遥/オダギリジョー
配給:ビターズ・エンド
© 2022『ぜんぶ、ボクのせい』製作委員会