リアルとファンタジーが入り混じる文科系哲学恋愛映画『恋は光』の場面写真が解禁された。
原作は、“恋をしている女性が光を放ってキラキラして視える”という特異な体質を持つ男子大学生の初恋を描き、恋愛感情に振り回されながらも、“恋って何だろう?”と「恋」の定義について考察する主人公たちに、ウルトラジャンプ連載時から共感の声が多く寄せられ話題となった『恋は光』。 “恋の光”が視えてしまう大学生・西条を演じるのは神尾楓珠。西条にずっと片想いをしながらも「光っていない」と言われてしまう幼なじみの北代を西野七瀬が演じ、共演には平祐奈、馬場ふみかが顔を揃える。脚本・監督は小林啓一。
今回解禁された場面写真では、平祐奈演じる浮世離れしている文学少女・東雲と、馬場ふみか演じる恋人がいる男性ばかり好きになるという悪癖を持つ宿木の姿を捉えている。個性溢れるキャラクターが魅力の本作において、東雲と宿木は真逆をいくようなタイプだが、ときにライバルでありながら、ときに友情も育む不思議な関係をみせる。
東雲は、西条と同じく恋愛経験が無く、文学や古典作品を読み漁りながら、純粋に恋を探究する。スマホを持たず、インターネットも使わない、おばあちゃんのお古の洋服を着て友達もいないと明言する、ファンタジックで透明感があるがどこか浮世離れをしている存在。そんな東雲を演じた平祐奈について、小林啓一監督は「本作では元気でかわいい平さんではなく、背筋がピッと清楚なイメージ、漫画から飛び出してきたような人を演じてもらいたかった。」と話す。当初東雲役の雰囲気を伝えるのが難しく、「スタジオジブリの作品に登場するキャラクターのイメージ」と伝えたことで、平にも伝わったのではと振り返る。
宿木は、人の彼氏を奪いたくなってしまう悪癖を持ちながら、本当は素直に恋をしたいと思っている、実は作中で一番人間味にあふれているキャラクター。シンプルで率直な考え・態度で、悪癖がバレた同性に対しては感情を包み隠さずさらけ出す。そんな宿木を演じた馬場ふみかについて、小林監督は「どんなことをしても何を発言しても嫌味がない人がよかった。そして実際に異性にモテそうな人。馬場さんはぴったりでした。主要人物の中では建前と本音のバランスが一番難しい役で苦労したと思いますが、馬場さんの努力で愛すべきキャラクターになったと思います。」と絶賛する。東雲と宿木の相反する2人が、「恋とはなんぞや?」を考える中で、ツッコみ合いながらも仲良くなっていく姿と、2人が導き出す恋の定義と恋の行方に注目だ。
『恋は光』は2022年6月17日(金)より全国で公開!
監督・脚本:小林啓一
出演:神尾楓珠、西野七瀬、平祐奈、馬場ふみか、伊東蒼、宮下咲、花岡咲、森日菜美、山田愛奈、田中壮太郎
配給:ハピネットファントム・スタジオ/KADOKAWA
©秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会