半径0.5メートルの近距離恋愛群像劇―韓国映画『메기(原題)』が『なまず』の邦題で7月29日(金)より公開されることが決定した。
本作は、信頼と不信という普遍的なテーマを軸に、主人公ユニョンの半径0.5メートルで起こるハプニング、恋愛、決断といった、いくつかのエピソードがテンポ良く繋がり合い、心にぐっと刺さるセリフとカラフルで遊び心いっぱいの映像で紡がれる、近距離恋愛群像劇。監督は、発表した短編作品で独自のユーモアとセンス溢れる作風で、インディーズ映画界のニューウェーブとして韓国で注目されていたイ・オクソプ。本作は長編監督デビュー作。
主人公ユニョンを演じるのは、本作での演技が高く評価された後に出演した、配信ドラマ「梨泰院クラス」でブレイクし、日本で6月公開予定の是枝裕和監督『ベイビー・ブローカー』でも主要キャストとして名を連ねている人気俳優イ・ジュヨン。ユニョンと同棲する彼ソンウォンに扮するのは、配信ドラマ「D.P. -脱走兵追跡官-」、映画『新感染半島 ファイナル・ステージ』(20)、7月1日公開の映画『モガディシュ 脱出までの14日間』にも出演し、本作『なまず』では出演のほかプロデューサー、脚本、編集まで務めている俳優ク・ギョファン。ユニョンが務める病院の副院長には、主演を務めた『オアシス』(02)での演技が高い評価を受け、その後も数々の映画で活躍、主演作『三姉妹』の日本公開を6月17日に控えるベテラン俳優ムン・ソリ。偶然にも出演作が立て続けに公開となる今最も旬な俳優たちが顔を揃えている。さらに人気俳優チョン・ウヒが、なまずの声を務めている点にも注目だ。
本作は、第23回釜山国際映画にて4部門受賞、第44回ソウル独立映画祭観客賞受賞、第14回大阪アジアン映画祭グランプリをはじめ、第48回ロッテルダム国際映画祭、第37回ミュンヘン国際映画祭、第18回ニューヨークアジア映画祭、第21回台北映画祭など海外の映画祭でも新しい才能として注目を浴びた。
また、本作の公開を記念して、7月29日(金)より映画配信サービスJAIHOにてイ・オクソプ監督の短編4本『監督!僕にもDVDをください!』(13)、『四年生ボギョン』(14)、『フライ・トゥ・ザ・スカイ』(15)、『ロミオ』(19)の配信を開始。イ・オクソプ監督の才能がいかんなく発揮された短編も、映画『なまず』と合わせて注目だ。
ストーリー
ある日、看護師のユニョン(イ・ジュヨン)は自分と恋人ソンウォン(ク・ギョファン)の恥ずかしい姿を隠し撮りされたレントゲン写真が流出したと誤解。イ副院長(ムン・ソリ)は写真の主をユニョンと決めつけ、自宅待機を命じる。その頃、都心に巨大な穴(シンクホール)が出現する怪現象が発生。無職のソンウォンは埋め戻し工事の職にありつけたが、仕事中に大切な指輪を無くしてしまう。ソンウォンは同僚を疑い、ユニョンは見え透いた嘘をつくソンウォンを疑う。病院に置いてある水槽では、なまず(声:チョン・ウヒ)がそんなゴタゴタを見つめていた……。
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『なまず』は2022年7月29日(金)より新宿武蔵野館ほか全国で順次公開!
監督:イ・オクソプ
出演:イ・ジュヨン、ク・ギョファン、ムン・ソリ
配給:JAIHO