名声に隠された本当の姿を描く長編ドキュメンタリー『オードリー・ヘプバーン』の特別映像が解禁された。

本作は、貴重なアーカイブ映像とともに近親者によって語られ、名声に隠された彼女の本当の姿が描かれる、オードリーの長編ドキュメンタリー決定版。ファッションアイコンであり、永遠の妖精と呼ばれ、美の概念を変えた革新的な存在でスターとしての名声を得たオードリー 。世界中から「愛された」彼女は一方、実生活では愛される喜びを得られなかった。しかし、生涯をかけて「愛すること」を信じ、与えることを貫いた。彼女が今なお、我々の中で生き続けるその訳が解き明かされる―。

初主演作となる『ローマの休日』(1953)でアカデミー賞を受賞、その後も『麗しのサブリナ』(1954)、『パリの恋人』(1957)、『ティファニーで朝食を』(1961)、『マイ・フェア・レディ』(1964)など、誰もが知る名作に出演し続け、銀幕のスターとして世界中から愛されてきたオードリー・ヘプバーン。彼女の知られざる人生と苦悩を描き出す本作では、過去の貴重なアーカイブ映像と近親者によるインタビュー映像をふんだんに盛り込み、名声の裏に隠された本当の姿を紐解いていく。

今回解禁された特別映像でぇあ、ヘレナ・コーン監督が、今この時代にオードリーの人生を描いた想いを明かす。「オードリー・ヘプバーンは私の知る限り、誰よりも弱さと強さを体現した人です。彼女は生涯で多くの困難に直面しましたが、愛と尊厳と気品で乗り越えました」と語るヘレナ。オードリーのファンだったという母の影響を受けその存在を知った彼女にとって、オードリーは子供のころからの“英雄”だったと明かしている。それは、恐怖や憎しみに溢れる世界で愛の重要性のために立ち上がり、今でも何らかの形で戦い続けているから。彼女はこの映画を作るにあたり、美しさやファッションによって記憶されるオードリー・ヘプバーンではなく、過酷な過去を乗り越え、それ故に人生を賭して世界に愛を説き続けた本当の姿を知ってほしいと想いを込めたそう。

そんなオードリーの本当の姿を描くために、ヘレナはオードリーの女優時代の仲間だけでなく、息子や孫、家族ぐるみの付き合いをしていた友人らから、オードリーの極めてパーソナルな部分を紐解いていった。これまで多くを語られてこなかった戦時下での辛く苦しい子供時代、父の裏切りと両親の離婚、二度に渡る結婚生活の破綻、世界中から称賛されていた美貌にすら奢りを持たず、コンプレックスを抱えていたという本音を明かした不安げな声…劇中では、これまで知っているようで知らなかった“ひとりの人間”としてのオードリーの姿を見ることができる。そしてヘレナは、そんなオードリーの人生をひとつずつ紡いでいくことで、晩年、辛く苦しい過去を乗り越え、人生を価値ある美しいものとして享受していく、強くしなやかなオードリー・ヘプバーンをスクリーンに蘇らせた。

映像内でも「彼女はその人生の中で追ったトラウマを、美しく愛に満ちた方法で乗り越えました。私たちはこれを見習うべきです。人生はトラウマや苦難で決まるものじゃない。乗り越えれば美しいものに変えられるのです」とオードリーの生き方そのものが今を生きる我々へ大きなメッセージを伝えることを明かしており、その言葉とともに、ユニセフ親善大使として、自らの名声を武器に世界中の子供たちに愛を注いだオードリーの姿が映し出されていく。

美しく、輝かしい姿からは想像できない過酷な過去と拭えない喪失感、そして幼少期のトラウマはオードリーの人生に大きな影を落としたことは間違いない。それでもなお、その影に囚われ続けるのではなく、自ら世界中に惜しみない愛を注ぐことで「人生の最後に、自分のことを好きになれた」と語れる幸せな人生を掴み取ったオードリー。いま、映画の中で解き明かされるオードリー・ヘプバーンの生き方は、きっと、あなただけの本当の幸せを見つけるヒントを教えてくれるだろう。

特別映像

『オードリー・ヘプバーン』は全国で公開中!
監督:ヘレナ・コーン
出演:オードリー・ヘプバーン、ショーン・ヘプバーン・ファーラー(オードリーの長男)、エマ・キャスリーン・ヘプバーン・ファーラー(オードリーの孫)、クレア・ワイト・ケラー(ジバンシィの元アーティスティックディレクター)、ピーター・ボクダノヴィッチ、リチャード・ドレイファス
配給:STAR CHANNEL MOVIES
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