漫画家・山本直樹による作品を城定秀夫監督が実写映画化した『ビリーバーズ』の予告編と場面写真、主題歌情報、追加キャストが解禁された。

常に先鋭的な作品を世に問い続ける漫画家・山本直樹が「カルト」の世界に切り込み、人間の欲望をあぶり出した問題作『ビリーバーズ』を実写化した本作。過激な内容ゆえ実現不可能とも言われた本作の映像化に挑んだのは城定秀夫。監督自身が映画化を熱望し、長年ファンである山本直樹の世界観へ最大限のリスペクトを込めながらも、絡みつくような官能美に、乾いたユーモアとヴァイオレンスを交え、唯一無二の映像世界を作り上げた。主人公・オペレーターには磯村勇斗、副議長役に北村優衣、議長役には宇野祥平。監督は城定秀夫。

今回、予告編と場面写真が一挙解禁された。とある孤島で生活をする二人の男と一人の女。ニコニコ人生センターという宗教的な団体に所属している3人は、オペレーター、副議長、議長と互いに呼び合い、無人島での共同生活を送っていた。俗世の汚れを浄化し”安住の地”へ出発するための修行なのだ。だが、そんな日々のほんの僅かなほころびから、3人は徐々に互いの本能と欲望を暴き出してゆき…。前半の長閑な孤島生活から一転、後半はカオスな世界に突入する本作の世界観を、曽我部恵一が作り出す不穏かつ繊細なサウンドトラックが盛り上げる。そんな本編の魅力を感じることができる予告編が完成した。

予告編

さらに、「第三本部長」役には映画『ケンとカズ』(16)『孤狼の血LEVEL2』(21)『猫は逃げた』21)などの毎熊克哉、そしてカルト団体の主宰者「先生」役として原作者の山本直樹が出演しているが発表された。また、音楽を担当した曽我部恵一による不穏かつ繊細なサウンドトラックと、書き下ろしの主題歌「ぼくらの歌」(ROSE RECORDS)が、映画の世界観をさらに深淵な境地へと導いている。

曽我部恵一(音楽)コメント

山本直樹×城定秀夫。透明なエロスとタナトスが真っ赤に爆発するに決まっている。そんな映画に音楽をつけろと。強大な思想に幻惑され、絡め取られていく個人の純情。自分の何かが間違いを、バグを起こすような方向に行け行けと、自らを鼓舞しながら音楽を作った。それで、ぼくの中のエロスとタナトスも、この夏のなかで少しは解放されたようです。

曽我部恵一

毎熊克哉(第三本部長役)コメント

とんでもない問題作がこの世に!
生まれ出て。ほっぽり出されて。どうやって生きていこうかと路頭に迷い。何かを信じてしがみつき。
騙されて。交差して。またひとりぼっち。
でもまた信じたい。努力しなければ。
僕は第三本部長という役を演じました。
この映画には希望があるはず!お楽しみに。

第三本部長(毎熊克哉)

山本直樹(主催者「先生」役)コメント

人生初弾着、初血糊という貴重な経験をさせていただきました。個人的にはこっ恥ずかしい限りですが、楽しんでいただけたら幸いです。原作者として自分が20数年前に書いたセリフを面白がり、感銘を受け、笑えたというのは、城定監督と役者陣の素晴らしさによるものなのでしょう。

主催者「先生」(山本直樹)

『ビリーバーズ』は2022年7月8日(金)よりテアトル新宿ほか全国で順次公開!
監督・脚本:城定秀夫
主演:磯村勇斗、北村優衣、宇野祥平、毎熊克哉、山本直樹
配給:クロックワークス、SPOTTED PRODUCTIONS
©山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会
©山本直樹/小学館