インドネシア発の独創的な愛と復讐のドラマ『Seperti Dendam, Rindu Harus Dibayar Tuntas(原題)/Vengeance Is Mine, All Others Pay Cash(英題)』が『復讐は私にまかせて』の邦題で8月20日(土)より公開されることが決定した。
1989年、インドネシアのボジョンソアン地区でケンカとバイクレースに明け暮れる青年アジョ・カウィルが、クールで美しく、男顔負けの強さを持つ女ボディガードのイトゥンとの決闘に身を投じ、情熱的な恋に落ちる。実はアジョは勃起不全のコンプレックスを抱えていたが、イトゥンの一途な愛に救われ、ふたりはめでたく結婚式を挙げる。しかし幸せな夫婦生活は長く続かなかった。アジョから勃起不全の原因となった少年時代の秘密を打ち明けられたイトゥンは、愛する夫のために復讐を企てるが、そのせいで取り返しのつかない悲劇的な事態を招いてしまう。暴力と憎しみの連鎖にのみ込まれた彼らの前に、ジェリタという正体不明の“復讐の女神”が舞い降りるのだった……。
東南アジアの島国インドネシアから、破格の驚きとパッションがほとばしる快作が届けられた。主人公は向かうところ敵なしの若きケンカ野郎のアジョ・カウィルと、伝統武術のシラットを駆使する女ボディガードのイトゥン。そんなふたりの電撃的な恋の行方を描くラブ・ストーリーを軸にしながら、アクション、バイオレンス、コメディ、エロス、ホラーのエッセンスを贅沢に散りばめ、怒濤の復讐ドラマへと転じていく映像世界は、まさに予測不能のスリルがみなぎっている。さらにインドネシアの著名作家エカ・クルニアワンがベストセラー小説を原作として提供し、共同脚本にも携わった本作は第74回ロカルノ国際映画祭で最高賞の金豹賞に輝いた。
監督を務めたのは、国内外で数多くの受賞歴を誇るインドネシア映画界の俊英エドウィン。往年の香港カンフー映画、クエンティン・タランティーノ作品やJホラーへのオマージュをうかがわせる遊び心たっぷりの仕掛けに加え、観る者の好奇心と想像力をかき立てるミステリアスな描写も見逃せない。とりわけアジョとイトゥンが過酷な運命をたどる後半、離ればなれになったふたりの行く手に忽然と現れる“復讐の女神”ジェリタは、何もかもが謎のベールに覆われた幽霊のようなキャラクターとして描かれ、神秘的な風土をも感じさせる。
『復讐は私にまかせて』は2022年8月20日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開!
監督:エドウィン
出演:マルティーノ・リオ ラディア・シェリル ラトゥ・フェリーシャ レザ・ラハディアン
配給:JAIHO
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