『トップガン マーヴェリック』来日記者会見にトム・クルーズ＆ジェリー・ブラッカイマーが登壇

『トップガンマーヴェリック』の来日記者会見が5月23日（月）に都内で行われ、トム・クルーズ、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーが登壇した。

アメリカ海軍パイロットのエリート養成学校・通称“トップガン”に所属するエースパイロット候補生の挫折と栄光の日々を、戦闘機による迫力のアクションで魅せる映像美と、今も観た者の心に鳴り響く数々のヒットメロディと共に、瑞々しい青春＆ラブ・ストーリーを重ね合わせ、世界中そして日本でも空前の大ヒットを記録した名作『トップガン』（86）。その待望の最新作で伝説のパイロット・マーヴェリック役としてトム・クルーズがカムバックを果たす。さらにマイルズ・テラー、ジェニファー・コネリー、エド・ハリスら豪華キャストが集結。さらに前作でマーヴェリックのライバル“アイスマン”を演じたヴァル・キルマーが出演する。

2018年7月の『ミッション：インポッシブル／フォールアウト』のプロモーションでの来日以来、約4年ぶり24回目の来日となるトム・クルーズ。『トップガン』（1986）から36年を経ての続編となる本作。

多くの記者が駆け付けた会見場に笑顔で登場したトム・クルーズは「とても興奮しています。こうしてまた来ることができてうれしく思います」と笑顔を見せ、ジェリー・ブラッカイマーは「トムと一緒に来日できた。彼は一番のビッグスターだと思います。この映画をみなさんと共有できたら」と挨拶した。

36年ぶりの続編だが、「ファンのみなさんのために作りました。何十年もの間、続編を求められていたのですが私には準備ができていなかった」と言い、「全ての正しい要素が揃ったので作ることができました」と今がベストタイミングだったと明かした。「戦闘機の中にいるような体験ができる」と本作に自信を見せるトムは、「先端の技術を駆使しながらもキャラクターが中心にある」と言い、「映画を作るときは限界を超えられるように、楽しんでいただけるように作りました」と挑戦することへの思いを語った。

ジェリーは「トム・クルーズと仕事をするときはリアルなものを作らなければいけない。リアルなパイロットです。俳優たちは（F/A-18）戦闘機に乗れるようにプログラムを受けた」とリアルへの追及を語り、「最初の『トップガン』のときは俳優たちをF-14に乗せましたが使えたのはトムだけ」とその難しさを振り返った。本作では3か月間のトレーニングにより、トム以外の俳優も戦闘機のGにたえられるようになったという。

一方でトムは「素晴らしい経験をさせていただきました」とジェリーへの感謝の気持ちを語り、「ジェリーの映画に対する情熱はさらに厚くなっている。もちろんチャレンジングな映画ですけど、楽しかったです。キャストもがんばってくれました。私たちは彼らが大好きです」と共演者を称賛した。

本作では戦闘機の機内に6台のカメラを取り付けて撮影が行われているが、これだけの台数のカメラを設置することは「今までにやったことがない」と言うジェリー。「やるとするならどういうアプローチを取ればいいのかというところで、空撮のやり方を考えました」と振り返るトムは、「物語が重要。どういう感情を伝えたいのがを考えています」と過程を語り、「続編についていろいろ考えました。時間があるときに飛行機を飛ばしているときに、空撮をしたり工夫をしました」と常に撮影方法への研究を忘れなかったという。また、「全員が努力をした結果出来上がった。（この話は）何時間も話してしまう」と笑いを誘う場面もあった。

また、前作からの36年についてトムは「特別なことではないですけどとにかく一生懸命仕事をすることです。なぜなら自分は夢を生きることができている幸いな人間だから。自分をよりよくしていこうと努力をしています。努力を続ける中で、美しいこと、素晴らしいことは越えなくてはいけない山です。映画の作り手として有能であるために努力をしています」と、日頃からの欠かさぬ努力について語った。

さらに「好奇心が旺盛で、世界のいろいろなところを見てみたいという思いがありました。幸いなことにそれをスクリーンに投影できる仕事をしています」と話すトム。これにジェリーは「飛行機だけではなくて全部のアクションを自分でやる。それを安全にやる。最高のコンディションに体を鍛えていなければいけない」とトムの映画への思いを絶賛した。

前作との自身の違いについて「いろいろな変化はあります。今回続編を作るにあたって同じ精神で作りたかった。両方見ると、同じトーンの作品群ではあるけど、異なる作品です。同じ精神が必要でした」と語り、「1作目では、作品が持つトーン、ノスタルジアについてもみんなで見て話し合いました。『トップガン』は80年代には野心的な作品でした。常に観客のみなさんのことを考えています。どのように受け取ってもらえるか、楽しんでもらえるか、スクリーンに投影できるかを考えています。特に本作は多くの方に望まれている作品なので失望させたくないと思いました。この作品を作ることは容易な選択ではありませんでした。ご覧になったみなさんに笑顔を浮かべていただきたいです。2年公開を待つことになりましたが、作品をご覧になった後に楽しく思っていただきたい」とメッセージを送った。

【写真・文／編集部】

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