『劇場版 おいしい給食 卒業』の大ヒット御礼舞台挨拶が5月28日(土)に池袋HUMAXシネマズで行われ、市原隼人、土村芳、佐藤大志、勇翔、田村侑久、登坂淳一、直江喜一、綾部真弥監督が登壇、さらにイベントの終盤では山﨑玲奈、細野涼聖、望田咲空、上阪悠斗、羽賀凪冴がサプライズ登壇した。

本作は、給食絶対主義者の教師・甘利田、自由な発想の給食変革者・ゴウによる、どちらが給食を「おいしく食べるか」という闘いを描く抱腹絶倒の学園グルメコメディ。1980年代のある中学校を舞台に、甘利田と彼を取り巻く子供たち、大人たちのさまざまな人生模様が食欲をそそる給食バトルと共に紡がれていく。劇場版第2弾は、長く続いた給食バトルが、宿敵ゴウの卒業によって終止符を打つまでを描く。果たして最後の晩餐での勝者は―。給食愛がとまらない教師・甘利田を市原隼人、ヒロインの宗方早苗を土村芳、甘利田と共に給食道を極めんとする生徒・ゴウを佐藤大志が演じる。

冒頭では「なかなか正直になれないすました不動産屋を演じていても、鎌倉で武士を演じていても、どこかで給食の事を考えています」と笑いを誘った市原は今回、大ヒット御礼舞台挨拶を行うことに「これ以上ない感謝」と感慨深げな様子を見せた。TVシリーズのシーズン2から出演する土村は「もどかしい気持ちになる。寂しい気持ちになりました」と市原演じる甘利田との役での関係性を語りつつ、一方で市原は「何も考えずに賛同し、応援したくなる方がヒロインで嬉しかったです」と土村との共演への思いを語り、演じる上では「貴重な青春を味わうことができました」と語った。

また、甘利田先生とは「いい関係」という神野ゴウ役の佐藤だが、「大志が大好きです。いろんなことを思いながら、“現場をちゃんと楽しめてるかな”とか、陰ながら親戚のような感覚で応援しながら時間を過ごしていました」と振り返った市原は「いま15歳になって、大人になってるんですよね」と長年にわたる共演への思いを感慨深げに語った。

今回の映画で初登場する登坂は「給食を一度も作ったことがないにも関わらず、『おいしい給食が作りたい』と言っていて、自分でも驚きました」と笑いを誘った。勇翔は「(市原は)僕たちの目を見て、作品に対する思いだったり、芝居に対する思いをずっと語ってくれて。そこまで僕たちに目をかけてくれて思いを語ったくれる方を見たことがなかったので、作品やお芝居だけじゃなく、人に対して思いを持っているからこそ、ここまで見てもらえる。市原さんのすごさを体感しました」と笑顔を見せた。そんな勇翔に市原は「お客様に楽しんでもらいたい、その思いだけで第二弾が生まれたんです。みんなが必要とされてるんだということをお伝えしました」と明かした。

市原は「大ヒット御礼舞台挨拶ができることのありがたさは言葉では表せません。本当にありがとうございます。甘利田のように好きなものを好きと胸を張って、精一杯人生を謳歌することを忘れないでください。その楽しみの中に『おいしい給食』を入れてくださったらうれしく思っています。ありがたいです。みなさんに贈るエールのような思いで作りました」とメッセージを送った。

ここでイベントは終わると思いきや、サプライズで劇中に登場した生徒役を代表して、山﨑玲奈、細野涼聖、望田咲空、上阪悠斗、羽賀凪冴の5人が登壇。山﨑から市原に寄せ書きが贈呈され、「本当にみなさんに感謝しています」と言う山﨑に市原は「毎朝みんなに会うことが楽しみで、みんなが笑ってくれたらうれしくて幸せでした。カットがかかってからも給食を食べ続ける、みんなが楽しそうに食べている姿が本当に大好きで」と撮影の日々を思い返し、「お客様の顔を見ていただけて本当にうれしいです。みなさんも生徒一人一人のことをこれからも応援してあげてください」と観客にメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

『劇場版 おいしい給食 卒業』は全国で公開中!
監督:綾部真弥
出演:市原隼人、土村芳、佐藤大志
©2022「おいしい給食」製作委員会