映画と演劇を融合したムビ×ステ第3弾の映画『漆黒天 -終の語り-』の完成披露舞台挨拶が5月31日(火)に新宿バルト9で行われ、荒木宏文、小宮有紗、松本寛也、梅津瑞樹、小澤雄太、鈴木裕樹、坂本浩一監督が登壇した。

東映が仕掛けるプロジェクト「ムービー(映画)とステージ(演劇) の挑戦的な融合」である【ムビ×ステ】。2019年の<第一弾>映画『GOZEN-純恋の剣-』&舞台『GOZEN-狂乱の剣-』、2020年の<第二弾>映画『死神遣いの事件帖 –傀儡夜曲-』&舞台『死神遣いの事件帖 –鎮魂協曲-』に続く第三弾では映画・舞台ともに主演・荒木宏文、脚本・末満健一がタッグを組む。

初めて台本を読んだ時の印象を「難しいなと思いました。簡単でした?」と言う荒木に、「漢字読めなくなかったですか?」と返した松本は「さっきまで役名忘れてた」と笑ったが、一方で小宮は「私の名前は簡単だったの。漢字二文字」と笑顔を見せ、さらに笑いを誘った。

“記憶をなくした役”という役どころについては「これほど簡単なことはない」と答える荒木は「記憶があるとその人の歴史を作ったうえで演じないといけない。覚えてないなら作らなくてもいい。ゼロスタートでいいからこれほど楽なことはない」と言い切り、会場からは大きな拍手が起きた。

そんな撮影では「みなさんのプランを見せてもらうところから始めました」という坂本監督。撮影は京都で行われたというが、小澤は「本当にやりやすい現場。スムーズな撮影だった」と現場のスタッフにも助けられたという。また、小宮は「地毛が長かったから全部地毛だったんです。毎日結っていただいて着物を着せていただいて、それだけで役に入れた」と明かした。

完成した本作については「ものすごいスピード感にあふれて、かっこいい作品に仕上がっている」と絶賛する鈴木。坂本監督は「現場での対応力もすごくて可能していました」と称賛。小澤は「10年前くらいに共演させてもらって、その時は二刀流で闘ってた。久々だったんですけど、一回立ち回りで交わってたのでやりやすかった」と振り返った。

映像作品としては『獣拳戦隊ゲキレンジャー』ぶりの共演という荒木と鈴木。「嬉しかったが一番。気合も入ったし、すごい肩の力入ってると思います。荒木もそうですけど、プロデューサーのみなさんであったり『ゲキレンジャー』の頃からお世話になっているみなさんとモノづくりができたのは幸せなことだった」といい、荒木も「再会できるって、続けてないとできないから。また一緒に仕事できたっていうのは嬉しかったね」と振り返った。そんな荒木に「お前ボロボロだから湿布貼れって言っても『大丈夫だ』って」という鈴木、荒木は「だってあの時代湿布ないんだもん」と返し、会場を沸かせた。

最後に荒木は「プロの方に囲まれて芝居の事だけを考えて撮ることができました。ぜひ楽しんでください」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

映画『漆黒天 -終の語り-』は2022年6月24日(金)より新宿バルト9ほかで公開!
監督・アクション監督:坂本浩一
出演:荒木宏文、小宮有紗、松田凌、長妻怜央(7ORDER)、橋本祥平、松本寛也/小島藤子、梅津瑞樹、小澤雄太、鈴木裕樹、唐橋充/宇梶剛士
舞台『漆黒天 -始の語り-』は2022年8・9月に上演!
作・演出:末満健一
出演:荒木宏文、松田凌、長妻怜央(7ORDER)、梅津瑞樹/小島藤子、橋本祥平、松本寛也、加藤大悟、安田桃太郎、小澤雄太、鈴木裕樹
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