マイケル・マンが全編オール日本ロケで描く超大作ドラマ・シリーズ『TOKYO VICE』の特別映像が解禁された。

90年代の東京。日本の大学を卒業し大手新聞社に就職したアメリカ人青年は、ある殺人事件現場に遭遇したことをきっかけに、危険な取材を重ねていく。そこは、警察やヤクザ、そして夜の世界で生きる人間たちがしのぎを削る闇社会。駆け引きや裏切り、生々しい愛憎がうごめき、夢や希望も呑み込む大都会、東京で、果たして彼は新聞記者として真実を暴き、そして生き残れるのか―。マイケル・マンが第1話を監督し、全話のエグゼクティブ•プロデューサーとしても参加。主演を務めるのはアンセル・エルゴート。日本からは渡辺謙、菊地凛子、伊藤英明、笠松将、山下智久と実力と名声を兼ね備えた俳優陣が出演する。

今回、エグゼクティブ・プロデューサーであり1話の監督を務めるマイケル・マン、同じくエグゼクティブ・プロデューサーの『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(14)でアカデミー賞作品賞を受賞したジョン・レッシャー、そして『TENET テネット』(20)をはじめとするハリウッド超大作を支え続けるロケーション・スーパーバイザーのジャニス・ポーリーが、東京というロケーションについての素晴らしさ、そして撮影をすることの困難さついて、一部未公開のメイキング映像と共に語る特別映像が解禁された。

「ロケ地の確保には多大の労力を費やした」と本作の1話目を監督したマイケル・マンはその苦労を語る。東京が撮影が困難な街だということは周知の事実だったようで「お金で解決できないからね」と笑うが、無事撮影が敢行された本作の魅力について、キャストの背景まで綿密に練られたストーリーや世界を代表する豪華なキャストともに、「マンホールさえ美しい」という東京の街並みだと言いきり「日本の文化の魅了された」と、東京の魅力について言葉をつくした。

そんなマン監督に続き、「東京の街そのものが登場人物のようなもの」と語るのはエグゼクティブ・プロデューサーのジョン・レッシャーだ。「良い作品を撮るためには、舞台となっているその街で撮影するのが1番だと思う」との信念のもと「東京都知事とも会って説明をした」と粘り強い交渉をしたと明かす。苦労の連続だった東京での撮影を経験し、日本の映画業界について「グローバルに注目されるためには、日本も映画業界にお金を注ぎ込めば違ってくる。政府が支援しているのは世界でやっていることなんだ」と警告を鳴らす。「日本のいろんな場所を世界の人たちに見せたいと思っている」と、深い思いを打ち明けた。

最後に登場したのは、ハリウッドでロケーション・スーパーバイザーとして活躍するジャニス・ポーリー。「日本には素敵な場所がたくさんある。どんな監督も満足するだろう。」としながらも「映画産業は日本に経済効果をもたらす。今作のように撮影ができれば、もっとたくさんの海外のプロダクションが日本に来るでしょう」と本作のチャレンジングな取り組みに満足しつつも「東京には素晴らしい景色があるのだから」と今後の日本、そして東京に期待するコメントでしめくくった。世界一難しいとされる撮影地「東京」で、90年代の空気感をまるごと切り取った本作。もう一つの登場人物「東京」を改めて堪能したい。

特別映像

また、WOWOWでの6月9日(木)・10日(金)の一挙放送を控え、5月28日(土)から本作の舞台である東京のシンボル的な存在「東京タワー」にて特別パネル展が期間限定で開催中。東京の夜景に輝く“東京タワー”を配した「TOKYO VICE」の大型キービジュアル・バナーや、豪華キャストが演じる各キャラクターのパネルが掲出される。「TOKYO VICE」特別パネル展は東京タワーフットタウン 2Fスペースにて6月12日(日)まで開催(入場無料)。

『TOKYO VICE』(全8話)はWOWOWにて毎週日曜日22時より独占放送中!
©️HBO Max / Eros Hoagland
©️HBO Max / James Lisle