ミュージカル『CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~』が6月7日(火)に日比谷シアタークリエで開幕するのを前に、公開ゲネプロが行われた。
シアタークリエ・帝国劇場・全国の大劇場で例年上演を続けている、音楽朗読劇VOICARIONシリーズで原作・脚本・演出を手掛けている藤沢文翁。物語と音楽が互いを高め合い、観る者の心を揺さぶる、劇作家・藤沢文翁が創り出す作品は、かねてより「歌わないミュージカル」と評されてきた。そんな藤沢文翁オリジナル作品の一つであり、東宝初の朗読劇として2012年シアタークリエで上演した本作が満を持してミュージカル化。
稀代の天才と謳われた実在のヴァイオリニスト、パガニーニを演じるのは、確かな実力と華で『レ・ミゼラブル』アンジョルラス役を好演中の相葉裕樹と、東宝ミュージカル初出演にして主演に大抜擢、MANKAI STAGE『A3!』、『BANANA FISH』The Stageで圧倒的なスター性を発揮している今大注目の水江建太によるWキャスト。そしてそんなパガニーニを圧倒的な歌唱力で惑わせ、魔性の音楽の虜にしてゆく音楽の悪魔アムドゥスキアス役は、代表作『JERSEY BOYS』での第42回菊田一夫演劇賞受賞をはじめ、日本ミュージカル界をけん引するトップランナー中川晃教が演じ、W主演として務める。
ほかにも音楽を愛するジプシーの少女アーシャ役には、乃木坂46のメンバーで、ミュージカル単独出演は初となる早川聖来。ナポレオン皇帝の妹で、パガニーニを誘惑するファム・ファタル、エリザ・ボナパルト役には抜群の歌唱力を誇る青野紗穂。パガニーニのヴァイオリンの師であり、物語のキーマン、コスタ役には、ベテラン畠中洋。パガニーニに仕える執事・アルマンド役は、東宝ミュージカル初出演で、藤沢文翁とは10年以上にわたる交友があり、そのオリジナル作品に全幅の信頼を寄せている声優界の大スター山寺宏一と、数々の東宝ミュージカルの名作を支えてきた実力者・戸井勝海がWキャストで務める。そして、パガニーニの母親、テレーザ役には香寿たつきが名を連ねる。
なお、ゲネプロにはWキャストのうちニコロ・パガニーニ役に水江建太、アルマンド役に戸井勝海が出演した。
キャスト
音楽の悪魔 アムドゥスキアス:中川晃教
ニコロ・パガニーニ:相葉裕樹/水江建太(Wキャスト)
ジプシーの娘 アーシャ:早川聖来(乃木坂46)
ナポレオン皇帝の妹 エリザ・ボナパルト:青野紗穂
パガニーニのヴァイオリンの師 コスタ:畠中洋
パガニーニに仕える執事 アルマンド:山寺宏一/戸井勝海(Wキャスト)
パガニーニの母 テレーザ:香寿たつき
荒居清香、小倉優佳、趙京來、德岡明、中野亮輔、増山航平、宮田佳奈
ストーリー
19世紀はまさに音楽に魅了された時代だった。数多の音楽家が誕生し、人々はその才能を愛でその美しい調べに酔いしれ音楽が世界を支配した。その時代に突如として音楽史に登場し、音楽の世界を支配した漆黒のヴァイオリニストがいた。ニコロ・パガニーニ。彼には常にある噂がつきまとった。悪魔と契約し、魂と引き換えに音楽を手に入れた…と。街外れの十字路で悪魔アムドゥスキアスと血の契約を結んだ彼は100万曲の名曲の演奏と引き換えに、命をすり減らしてゆく事になる。19世紀ヨーロッパの華麗なる音楽黄金期を舞台に音楽を司る悪魔と、悪魔のヴァイリニストと呼ばれた男が奏でるメロディーはヨーロッパを、そして世界を熱狂させてゆく…。
【写真・文/編集部】
ミュージカル『CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~』は2022年6月7日(火)~30日(木)に日比谷シアタークリエで上演!