『ミニオンズ フィーバー』の日本語吹替版完成会見が6月8日(水)に都内で行われ、笑福亭鶴瓶、市村正親、尾野真千子が登壇した。
最強最悪のボスに仕えることが生きがいのミニオンたちがグルーと出会うまでの話にフォーカスが当てられた前作『ミニオンズ』(2015)は、アトラクション感抜群の破天荒なストーリーと、ミニオンならではの愛くるしいキャラクター性が観客を虜にして、世界中で”ミニオンブーム”が巻き起った。待望の最新作では、最強最悪のボスに仕えることが生きがいのミニオンたちが、なぜ悪党になることを夢見るひとりの少年、グルーをボスに選んだのかが描かれる。その答えはなんと、1970年代に隠されていた―。
今回の会見には、続投するグルー役・笑福亭鶴瓶、新キャストとして、グルーがあこがれる悪党グループ ヴィシャス・シックスの元リーダーのワイルド・ナックルズ役・市村正親、ミニオンたちの前に立ちはだかる最強悪党チーム ヴィシャス・シックスの女リーダー ベル・ボトム役・尾野真千子が登壇。
12年にわたってグルー役を演じている鶴瓶だが、「1回1回が初回みたいなもの」と言い、「まだ馴染めてない。映画を見た時に本当にやれたんだと。監督にめちゃめちゃ怒られる。この年になってこんなに怒られることはない。いまだに慣れないです」と明かした。しかし、街中で会った人からは「親子連れは『グルーや!』って。そこまで浸透してるのは嬉しい。鶴瓶じゃなくグルーなんです」と本作の人気の高さをうかがわせた。その鶴瓶は、子供時代のグルーが描かれる本作に「自分も見ていて、こういう出会いがあって今があるんだと分かります」と感慨深げな様子。
今回初参加となる市村は「(本作の試写を)次男と見たんですけど、『パパやったね』と。とても鼻が高いです。次は長男と」と本作への参加を喜び、「ずっと鶴瓶さんのグルーを見ていて、あの映画の声の出演ができると思ったときは“やった!”と思ったと同時に、(自身が演じた)ワイルド・ナックルズは親分肌の悪党で、俳優生活50周年かけて声優に取り組みました」と振り返りと、「顔似てますよ」という鶴瓶に市村は「僕のおじいさんに似てた」と笑顔。性格では「短気なところが似てる。最終的にはホロっとさせるところは、父親になってからそういうところが増えてきたと思う。子供と接するときの僕がワイルド・ナックルズにちょっと似てる」とコメント。
同じく初参加となる尾野は「私もうれしかった」と喜び、「一番喜ぶと頭に浮かんだのが姪っ子、甥っ子。『こういう仕事やってるんだよ』って言えるのがやっと胸張れる」と笑顔を見せた。声の演技については「本当に難しい」という尾野は「一回やったのを聞かせてもらったら棒読み。女優として動いて芝居しかしたことがないのでどうやって声を出せばいいか分からなくて。動こうと」と実際にイスを用意して動きをつけてアフレコをしたという。これに市村も「同じような動きをしないと声が出ない」と共感していた。
タイトルにちなんで“この夏、フィーバーしたいこと”について「ハワイに行こうかなと。ものすごく海がきれいになっているというので」と言う鶴瓶。市村は「子供たちと男3人でフィーバーしたい。ゴルフの打ちっぱなしとか、乗馬したり、グランピングとかでフィーバーしようかなと」と楽しみな様子を見せた。尾野は「近くに畑を借りてやりたいのと、さっきマネジャーと話してたのはバドミントンしたい。キックボクシングとか」と言うと、鶴瓶からは「キックだけはやめて」と笑いを誘った。
最後に尾野は「一瞬見るだけで幸せになれるような作品です。家族で見ていただけたら笑いあって、いろんな思いを話し合っていただけたら」、市村は「宝箱のようにいろんなものが詰まっています。見れば見るほど発見があって楽しい作品です」、鶴瓶は「僕自身も楽しみです。たくさんの人に見ていただきたいし、家族で行ってもいいし、ひとりで行っても楽しめるし、大人も楽しめる」とメッセージを送った。
【写真・文/編集部】
『ミニオンズ フィーバー』は2022年7月15日(金)より全国で公開!
監督: カイル・バルダ
声の出演:スティーヴ・カレル ほか
配給:東宝東和
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