『メタモルフォーゼの縁側』の公開記念舞台挨拶が6月19日(日)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、芦田愛菜、宮本信子、高橋恭平(なにわ男子)、古川琴音、生田智子、汐谷友希、狩山俊輔監督が登壇した。
2017年に連載が始まって以降、じわじわと話題を呼び「このマンガがすごい!」「文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」など数々の漫画賞を受賞した鶴谷香央理の漫画「メタモルフォーゼの縁側」を実写映画化した本作。主人公・佐山うららは、周囲に馴染めずひとりこっそりとBL漫画を読むことを毎日の楽しみにしている17歳の女子高生。もうひとりの主人公・市野井雪は、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の老婦人。雪がキレイな表紙に惹かれて買った漫画がBLだったことをきっかけに出会ったふたりが、一緒に漫画を読んで、一緒に笑って、一緒に泣いて、時には激論を交わし、BLで繋がった2人が育む年の差58歳の友情と挑戦が描かれる。うららを芦田愛菜、雪を宮本信子が演じる。
18日(金)に公開された本作だが、既に鑑賞した人からは芦田演じるうららが走るシーンがよかったという声が届いていることに「意識していたので嬉しいです。走るにも、何で走っているのか理由があるんじゃないかと思って。気持ちが走り方にうまく表現できていればと思ったので嬉しいです」と喜んだ。その走りについて狩山監督は「めちゃくちゃ早かったんです」とカメラマンが追えないほどだったことを明かし、笑いを誘った。
高橋と汐谷の初撮影のシーンでは、「めちゃくちゃ青春だと思って撮っていました。楽しみながら撮影していました」と明かす高橋だが、一方で映画初出演の汐谷は「こんなに緊張して本屋さんに入るのは初めて」と振り返り、「これから映画が始まるんだなと実感がわいて気が引き締まる思いでした」と語った。このシーンに芦田は「青春の一コマという感じがしてうらやましいと思いました」とコメント。
本作では主題歌も担当した芦田と宮本だが、撮影が終わってから主題歌を担当することを聞いたという芦田は「(レコーディングでは)たくさんの方がいらっしゃる中で歌わなきゃいけなかったので緊張したんですけど、温かいお声をかけていただいたので何とか歌い切ることができました」と振り返り、「(レコーディング自体は)楽しく歌わせていただけました」と笑顔を見せた。
また、再度本作を鑑賞するときのおすすめポイントを聞かれると、「うららが着ているTシャツが古着だったり、みなさんのこだわりが込められている。机は押入れのふすまを取り払って机にしていて、工夫がうらららしい」と挙げた芦田。高橋は自身が滑り台を滑るシーンの「ただ滑るんじゃなくて走りながらダダっと降りていくところが紡感があって撮影している時も楽しかった」と挙げた。
イベントの終盤では、6月23日に18歳の誕生日を迎える芦田にサプライズとしてバースデーケーキが贈られると、「ポスターの柄になってます。すごい!」と大興奮で喜び、「うれしいです、ありがとうございます!」と満面の笑みを浮かべた。芦田には、同い年の汐谷からは「小さいころからテレビで見てて、同じところに立てているところが夢みたいです。これからも背中を追っていきたいです」とお祝いの言葉が贈られた。
人生の先輩としてのメッセージを求められた高橋からは「アドバイスをするというよ、りアドバイスをいただきたいですね。勉強が苦手なので、いい勉強法とかあれば教えていただきたい」と逆にアドバイスを求めると、芦田からは「口に出して覚えるのが好きで、セリフも何回も口に出して覚えたりします」とアドバイスを送った。また、MCから“18歳の頃にやっておけばよかったことは?”と聞かれた高橋は「勉強ですね」と答え、会場を沸かせた。さらに「人生一度きりなので悔いのない様子に過ごしていただきたい」とメッセージが贈られた。
最後に高橋は「ほのぼのしながら見れる作品dえす。人と人のつながりを大事にしている映画です。僕も何回も見に行こうと思います」、宮本は「応援をよろしくお願いします!」と一言、芦田は「新しい風だったり、雪さんみたいな素敵な出会いを呼んでくれる映画になっていたらいいなと思います」と本作をアピールした。
【写真・文/編集部】
『メタモルフォーゼの縁側』は2022年6月17日(金)より全国で公開!
監督:狩山俊輔
出演:芦田愛菜、宮本信子、高橋恭平(なにわ男子)、古川琴音、生田智子、光石研、汐谷友希、伊東妙子、菊池和澄、大岡周太朗
配給:日活
©2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会