『ナイトメア・アリー』ギレルモ・デル・トロ監督が語るブラッドリー・クーパーの心を動かす演技

ショービジネス界の華やかな光と甘美な闇を描いたサスペンス・スリラー『ナイトメア・アリー』のブルーレイ+DVDセットと4K UHDが本日発売されることを記念して、収録されるボーナス・コンテンツよりギレルモ・デル・トロ監督のインタビュー映像が解禁された。

ギレルモ・デル・トロ監督が、アカデミー賞4部門を受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』に続き、再びサーチライト・ピクチャーズとタッグを組んだ最新作『ナイトメア・アリー』は、ウィリアム・リンゼイ・グレシャムの「ナイトメア・アリー悪夢小路」を再び映像化したサスペンス・スリラー。真実、嘘、大衆迎合や詐欺、何かにすがりつきたい人々を描き、まさに今の時代の不安感をも反映しているようなストーリーを、ダークで圧倒的な現実味のある世界観で見事に表現している。主人公のスタン役にはブラッドリー・クーパー、スタンの人生を左右する謎めいた心理学博士リリス・リッター役にはケイト・ブランシェット。スタンを善き道へと導こうとする可憐で芯が強いモリー役にはルーニー・マーラ。その他にもオスカー常連の名優など、脇を固めるキャストたちが作品に華を添えている。

今回、ボーナス・コンテンツよりデル・トロ監督が主人公スタンを演じたブラッドリー・クーパーの演技について語るインタビュー映像の一部が公開された。本映像は、主人公スタンを演じたブラッドリー・クーパーとの撮影秘話を含むデル・トロ監督のインタビューを収録。『アリー/スター誕生』（18）で監督デビューし、自身作品で主演男優賞と脚本賞を含むアカデミー賞8部門にノミネートされたクーパーの演技を大絶賛している。「映画は交響曲で各俳優は適材適所の楽器だ」と語るデル・トロ監督。「同世代の俳優の中でも最高レベルの技量」と評価するクーパーの演技力を最大限に引き出し、主人公スタンの存在感を際立たせるための映像・演出へのこだわりを明かしている。

また、演技だけでなく「人がよく、外見もかっこよく、生まれ持った品格もあり何にでも挑戦する」とクーパーを称賛するデル・トロ監督から、プロデューサーも務めたクーパーとの深い信頼関係のもとにこの映画を創り上げたと感じることができる貴重な映像だ。

クーパーが演じたスタンは、善良さ、肉体美、天性の優雅さをすべて備えていると同時に、恐ろしい闇の人物です。この掴みどころの無い人格を造形するために、クーパーはスタンの故郷ミシシッピ地方のゆっくりした話し方を真似たと言います。「役者は役柄の育った環境を肯定しなくてはならない。こちらが腹を割れば、向こうも腹を割る」とクーパーは説明。「ギレルモと私は、スタンをミシシッピ州カントン出身という設定にすることから始めた。ひとたびその声色が決まると、他のすべての設定が決まっていった」と明かしている。