映画と演劇を融合したムビ×ステ第3弾の映画『漆黒天 -終の語り-』の初日舞台挨拶が6月24日(金)に新宿バルト9で行われ、荒木宏文、小宮有紗、松田凌、長妻怜央(7ORDER)、鈴木裕樹、唐橋充が登壇した。

東映が仕掛けるプロジェクト「ムービー(映画)とステージ(演劇) の挑戦的な融合」である【ムビ×ステ】。2019年の<第一弾>映画『GOZEN-純恋の剣-』&舞台『GOZEN-狂乱の剣-』、2020年の<第二弾>映画『死神遣いの事件帖 –傀儡夜曲-』&舞台『死神遣いの事件帖 –鎮魂協曲-』に続く第三弾では映画・舞台ともに主演・荒木宏文、脚本・末満健一がタッグを組む。

撮影について「楽しかったです!めちゃくちゃ」という荒木。そんな荒木について、「休憩時間中も闘志がみなぎりまくってた状態で撮影に臨んでいたんだと思うと素晴らしい肩だなと尊敬させていただきました」と驚きの様子を明かした長妻。松田も「誰よりもスケジュールが大変で、寝てるかなというくらい。徹底ぶりと、現場での立ち振る舞いと、お芝居で、ここまで完璧な人とお会いしたことがない」と大絶賛した。

さらに松田からは、荒木が撮影場所まで40分かけて往復歩いていたということが明かされると、行きは「体を起こしていないとというのがあるのでちょうどいい。頭の中整理して現場に入って」、帰りは「クールダウンが必要。次の日のセリフを確認しながら」と徒歩の時間の使い道を語った。

また、撮休日には「(荒木と)2人で京都の町を歩いた」という鈴木だが「荒木が選んだ服を僕が買いました。あんなにすごい芝居をしているのにファッションセンスもあるってすごいですね」と褒め称えると、会場からは大きな拍手が起きた。

松田は、弟役の長妻とのエピソードとして、「今日控室で席が隣だったので『緊張するよ』と言ったら、『こういうのは人を手に書いて舐めるといい』」とやり取りがあったようで、松田は「『人って食べるものじゃなかったっけ?』っていう返しをしたら、彼は『確かに食べたほうがおいしいかもしれないね』って。彼すごいなと思いました」とエピソードを明かし、「彼の愛され力も含めてすごいなと思います」と、長妻は「ちょっと緊張していたので、ちょっと舐めました…。ちょっと食べました」と照れ笑いを浮かべた。一方で長妻は「(松田と)ずっとお仕事をしたいと思っていた」と明かし、そんな2人に「ずっと一緒にいました。初共演には思えない」と荒木が明かすと大きな拍手に包まれた。

記憶を無くした名無しが主人公であることにちなんで、“忘れたいけど忘れられない記憶”を聞かれた荒木は「ないです。僕の脳みそは都合がよく作られていて、忘れたいものはちゃんと忘れているので覚えていません」と答え、笑いを誘った。小宮は「戦隊を撮影していた時は近くに住んでいたんですけど、朝早くて寝ぼけていてブラしないまま撮影所に行っちゃって。着替える時に気づいたんです」と明かし、結局その日はたまたま早く行っていたことから「めんどくさと思いながらしぶしぶ家に帰りました。ベンチコート着ていて気付かなかったんですかね」と明かし、笑いを誘った。

最後に荒木は「表と裏、光と影、表裏一体となっている部分が多くて、作品を見るコンディションが違えば着地する答えも変わってくる作品です。何度も見ていただけたらと思います」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

映画『漆黒天 -終の語り-』は2022年6月24日(金)より新宿バルト9ほかで公開!
監督・アクション監督:坂本浩一
出演:荒木宏文、小宮有紗、松田凌、長妻怜央(7ORDER)、橋本祥平、松本寛也/小島藤子、梅津瑞樹、小澤雄太、鈴木裕樹、唐橋充/宇梶剛士
舞台『漆黒天 -始の語り-』は2022年8・9月に上演!
作・演出:末満健一
出演:荒木宏文、松田凌、長妻怜央(7ORDER)、梅津瑞樹/小島藤子、橋本祥平、松本寛也、加藤大悟、安田桃太郎、小澤雄太、鈴木裕樹
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