海外版ポスタービジュアル


島崎藤村・不朽の名作「破戒」を60年ぶりに映画化した『破戒』が第20回ニューヨーク・アジアン映画祭に出品されることが決定し、併せて海外版ポスタービジュアルが解禁された。

名だたる巨匠が映画化してきた島崎藤村による不朽の名作「破戒」が、60年の時を経て再び映画化。主人公・丑松を気迫溢れる様子で演じ上げたのは間宮祥太朗。自らの出自に苦悩し、そして最後にはある告白をする難役に気迫の演技で挑み、観る者を惹きつける。相手役・志保を演じるのは石井杏奈。丑松に恋心を寄せつつも、なかなか思いを告げられない控えめな女性を演じる。悩める丑松を支える親友・銀之助役には矢本悠馬。さらに眞島秀和、高橋和也、竹中直人、本田博太郎、田中要次、石橋蓮司、大東駿介、小林綾子らが共演する。脚本は加藤正人と木田紀生が担当。監督は前田和男。

今回、7月15日から7月31日[現地時間]にニューヨークで開催される第20回ニューヨーク・アジアン映画祭に本作『破戒』が正式出品され、上映されることが決定した。北米で開催されるアジア映画を専門とする映画祭では最大級のもので、今年で20回目を迎える映画業界からも注目される本映画祭。リンカーン・センター内の映画館、ウォルター・リード・シアターで開催される。

間宮祥太朗 コメント

映画「破戒」がニューヨークアジアンフィルムフェスティバルに御招待頂いた事、とても嬉しく思います。この映画は日本においての差別をテーマに描いた小説が原作となっています。100年以上前に書かれた原作なのですが、様々な差別やハラスメントが浮き彫りになってきている今だからこそ、この映画が昔の話として括られるのではなく、今も続いている普遍的な物語としての力を発揮できるのではないかと思います。これは希望の物語です。主人公、丑松の祈りが日本だけでなく世界に広がっていく事を願っています。

前田和男(監督)コメント

前略 島崎藤村先生

先生、ニューヨークです。
百年以上も未来のニューヨークで、映画「破戒」が上映されます。
先生はピンとこないかもしれませんが、これはとても光栄なことなのです。
夏目先生が、「後世に伝えるべき名篇だ」と絶賛した名作は映像に形を変えはしましたが、この先進的な国際映画祭に招かれ世界中の人々に向けて発信されます。丑松の目の輝き、志保の凜とした佇まい、銀之助の熱い正義感、そして先生がこの作品にこめた強い思いが、この地から世界中に、そしてさらに未来へと伝わり広がっていくことでしょう。微力ながらそのお手伝いができたこと、誇りに思います。

監督 前田和男

『破戒』は2022年7月8日(金)より丸の内TOEIほか全国で公開!
監督:前田和男
出演:間宮祥太朗、石井杏奈、矢本悠馬、高橋和也、小林綾子、七瀬公、ウーイェイよしたか(スマイル)、大東駿介、竹中直人/本田博太郎/田中要次、石橋蓮司、眞島秀和
配給:東映ビデオ
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