平庫ワカのコミックをタナダユキ監督が映画化した『マイ・ブロークン・マリコ』が7月14日よりカナダ・モントリオールで開催されるファンタジア国際映画祭に出品されることが決定した。

原作は、2019年にWEBコミック誌「COMIC BRIDGE」で連載され、今までにない斬新な物語設定と、みる者に投げかける答えの見つからない問いかけが、多くの読者をその世界に引き込んだ。映画では、タナダユキ監督の力強さと繊細さを兼ね備えた演出、永野芽郁のこれまでのイメージを大胆に覆す役柄と演技、そして原作の持つ物語の力がひとつになり、人間の儚さと逞しさが、優しく熱をもって描かれる。ともに生き、ともに旅をするシイノとマリコの物語が誕生した。 鬱屈した日々を送るOL・シイノトモヨ(永野芽郁)は、テレビのニュースで親友・イカガワマリコ(奈緒)が亡くなったことを知る。マリコの魂を救うために、マリコの実家から遺骨を強奪し逃走。マリコの遺骨を抱いて“ふたり”で旅に出ることに―。

今回、本作がカナダ・モントリオールで7月14日~8月3日[現地時間]に開催されるファンタジア国際映画祭に正式出品されることが決定した。1996年に始まったこの映画祭は、現在ではアジアやヨーロッパ、北米の作品を中心に約400作品を上映、会期中の来場者数は10万人にのぼる北米最大のジャンル系映画祭に成長している。過去には中田秀夫監督の『リング』や三池崇史監督の『極道戦国志 不動』、今敏監督の『パーフェクトブルー』などをプレミア上映しており、日本映画に所縁の深い映画祭でもある。

『マイ・ブロークン・マリコ』は、シュバル・ノワール・コンペティション部門(Cheval Noir Competition)での選出となり、7月14日・16日の上映を控えているが、この部門では最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞に加え、永野芽郁の最優秀女優賞受賞が期待される。受賞結果は7月25日を予定。

また、この映画祭への出品が決まっている他日本映画では、『シン・ウルトラマン』、『さがす』、『峠』などがあり、コンペティション部門では『ポプラン』、『コンビニエンス・ストーリー』が選出されている。

『マイ・ブロークン・マリコ』は2022年秋に全国で公開!
監督:タナダユキ
出演:永野芽郁、奈緒、窪田正孝、尾美としのり、吉田羊
配給:ハピネットファントム・スタジオ、KADOKAWA
©2022映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会