『余命10年』のデジタル配信/ブルーレイ&DVDリリース記念イベントが7月20日(水)に都内で行われ、小松菜奈、坂口健太郎、藤井道人監督が登壇した。
不治の病により、余命10年であることを知った茉莉。彼女は生きることに執着しないよう、恋をしないと決めていた。だが同級生だった和人と再会し急接近。病に侵されていることを隠し、どこにでもいる男女のように楽しい時を重ねるが…。10年という限りある時間の中―終わりの見えている恋、切ない想いが心に響く。もう会ってはいけないのに、毎日が輝いていく切なすぎる茉莉の想い。生きて愛した感動のドラマに、日本中が涙した。監督を務めるのは藤井道人。他の追随を許さない圧巻の完成度で、日本映画界に新しい風を吹き込む。
映画の公開から時を経て、デジタル配信/ブルーレイ&DVDがリリースされるが、改めて「特別なものだったというのは間違いなくて、おばあちゃんになってもそう思えるくらい、いい時間だったなと思います」という小松は、「幅広い年齢の方に見ていただいていたと実感できます」と感慨深げに振り返った。坂口は「撮っていた最中からすごいものができるんだなと何となく頭の中にあった」と振り返り、「いろんな方からお話いただきましたし、この作品を愛して取材をしていただいたり、ありがたいと感じました」と多くの反響を感じていたという。
イベントでは“好きなシーンランキング”を発表。応募が多かった1~3位をメイキング映像とともに上映した。候補シーンが挙げられると「全部ですね」という坂口は「どれでしょう」と悩んでいる様子。
撮影時の映像が上映されると「恥ずかしいね」と照れ笑いを浮かべた坂口。藤井監督からはシーンについての説明が語られ、「雨よりも風のほうがお芝居しているときはしんどい。あの時は大変だったし、和人として茉莉ちゃんの隣にいれる人でいようと念頭に置いてやっていたのであのシーンが生まれた」と明かした。小松も「大量的にもしんどかったし、集中力が途切れてしまうことがあって、そういうときも坂口くんが声をかけてくださったり」と撮影の日々を振り返った。
坂口は「作品が公開されて、たくさん見ていただいた後にもう一度作品の話をする機会はなかなかなかったりするんです。こうやって自分たちの中でも大切な作品を、また話す機会をいただけて光栄です。みなさんにもう一度届けられることをうれしく思います」、小松は「見てくれた人の感想がたくさんの人の元に広がっていってみてくれた人が多かったんだと感謝しています。メイキングにはいろんなリアルな現場が映っているので見ていただきたいですし、一年という時間をかけて、表情が変わっていく姿も入っているので家でゆっくり楽しんでいただけたら嬉しいです」とメッセージを送った。
【写真・文/蔭山勝也】
『余命10年』
ダウンロード販売中
7月22日(金)デジタルレンタル、ブルーレイ・DVD発売、レンタル開始
監督:藤井道人
出演:小松菜奈、坂口健太郎、山田裕貴、奈緒、井口理/黒木華、田中哲司、原日出子、リリー・フランキー/松重豊
発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
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