80年代の長崎を舞台に少年の冒険と家族の<ひと夏>を描く新たな愛の物語『サバカン SABAKAN』の“380秒(サバ)”の予告編ロングverが解禁された。

1986年の長崎を舞台に、“イルカを見るため”に冒険にでることになった2人の少年の友情、それぞれの家族との愛情の日々を描く、<ひと夏>のみずみずしい物語を描く本作。コロナ禍の中で社会の分断が進む中、80年代という時代を通して映し出される、貧しさの中にある人の温かさと優しさに触れる作品として、すべての大人たちの魂を揺さぶる「あの頃の僕たちに背中を押される」物語。番家一路を主演に、原田琥之佑、尾野真千子、竹原ピストル、貫地谷しほり、そして草彅剛が出演する。監督・脚本は、本作が映画初監督となる金沢知樹。

今回解禁された予告編は、“サバ”にちなんだ“380秒”のロングバージョン。5年前に収録をしたもののお披露目に至らなかった、草彅剛が感動のあまり声を震わせたという「幻のラジオドラマ」音声を使用し一部再録、構成している。小説家の主人公・久田草彅がサバの缶詰を見つめ、ある忘れられない少年時代の思い出を小説に書いていくところから始まる。

1986年。夫婦喧嘩は多いが愛情深い父(竹原)と母(尾野)と弟(番家天嵩)と暮らす少年時代の久田番家一路は、斉藤由貴とキン消しが大好きな小学5年生。彼のクラスには貧しいためノートを買うことができず、いつも机に魚の絵を描いている変わった少年、竹本(原田)がいた。ひょんなことから竹本の家を見に行くことになった同級たちは、たどり着いた家を見て愕然とする。まるで廃墟のようなボロボロの家。それを指さしながら大笑いする同級生たちを横目に、久田は竹本の悔しそうな顔を見て、どこかさみしい気持ちになったのだった。

それから少したった夏休みのある日。遊ぶ約束をしていないのに突然家を訪ねてきたのは、なんと竹本。驚く久田を、竹本は近所の神社に誘います。そこで竹本の口から聞かされたのは、山を越えた海沿いの町にある「ブーメラン島」にイルカが来たという、少年の心をわしづかみにする素敵な話だった。「一緒にイルカを見に行こう」と誘われた久田は、不安と期待に胸を膨らませながら竹本と2人でイルカを探す旅に出ることを決意する。

かくして小さな冒険が始まるも、海を必死に泳いだりヤンキーに絡まれたりと波乱の予感!?ひと夏の冒険を通して、友情を育む少年たちの姿を描いた、夢いっぱいの予告編ロングバージョン。さらに、予告編には劇判を務める大島ミチルの音楽もふんだんに使われている。

380秒(サバ)予告編ロングver

『サバカン SABAKAN』は2022年8月19日(金)より全国で公開!
監督:金沢知樹
出演:番家一路、原田琥之佑、尾野真千子、竹原ピストル、村川絵梨、福地桃子、ゴリけん、八村倫太郎(WATWING)、茅島みずき、篠原篤、泉澤祐希、貫地谷しほり、草彅剛、岩松了
配給:キノフィルムズ
©2022「SABAKAN」Film Partners