『恋は光』の感謝御礼舞台挨拶が7月23日(土)にEJアニメシアター新宿で行われ、神尾楓珠、西野七瀬、小林啓一監督が登壇した。
原作は、“恋をしている女性が光を放ってキラキラして視える”という特異な体質を持つ男子大学生の初恋を描き、恋愛感情に振り回されながらも、“恋って何だろう?”と「恋」の定義について考察する主人公たちに、ウルトラジャンプ連載時から共感の声が多く寄せられ話題となった『恋は光』。 “恋の光”が視えてしまう大学生・西条を演じるのは神尾楓珠。西条にずっと片想いをしながらも「光っていない」と言われてしまう幼なじみの北代を西野七瀬が演じ、共演には平祐奈、馬場ふみかが顔を揃える。脚本・監督は小林啓一。
自身の友人からは“見たよ”という連絡があったという神尾だが「“ありがとう”って言ったら『七瀬ちゃん目当てだけど』って(笑)世代なんで僕らは(笑)」と笑いつつ、「(自身の役柄については)ふり幅があると言ってもらえることもあったので嬉しかったです」と笑顔を見せた。
「(自身が演じた)北代のキャラは好き。“ずっと見ていたい”と言われるとうれしいですね」と本作で演じたキャラクターへの思いを語った。神尾が演じる西条と、西野が演じる北代のキャラクターについては「初めはしっくりきていない感じがあった」という小林監督に「つかみ切れていない感じが」という神尾。西野は「インする前の本読みの時点では絶望的でした」と明かし、「自分が思ったのと監督のが合わなくて、明日からどうしようと思ってました(笑)」と不安もあったという。
そんな中でも西野は「初めは難しかったけど、どこかで掴めたタイミングがあって、(監督と)相談しつつ撮っていけた」と振り返った。対する神尾は「西条は表情も微妙な違いしか出ないし、動きもそんなに大きく動くことはないので、感情の揺れ動きは北代のほうが見えるところ。西条に見えないようにやるんです。この時こんな表情してたんだというのは、(映画を)見た時に改めて発見した」という神尾。西野は「相性がよかったんですかね、北代と」と笑顔を見せた。
さらに、劇中で注目してほしいポイントについて、神尾は「大変だったのはタイムラプス。ひたすら返事を書き続けるシーンは結構長かったんですけど、カメラの画角の外に監督がいて話し相手をしてもらった」と明かした。
キャラクターの部屋へのこだわりもあるという本作だが、「隅まで作りこまれていて」という神尾は「生活感があってめちゃくちゃいい」と振り返った。特に意識した点は「机周り」という小林監督。一方で、劇中には出てこなかった北代の部屋だが「きれいでもなさそうだし、散らかってもなさそう。適度な散らかり具合かな?」という西野に、小林監督も「意外とファンシーなぬいぐるみがあったり」と想像を膨らませた。
【写真・文/編集部】
『恋は光』は全国で公開中!
監督・脚本:小林啓一
出演:神尾楓珠、西野七瀬、平祐奈、馬場ふみか、伊東蒼、宮下咲、花岡咲、森日菜美、山田愛奈、田中壮太郎
配給:ハピネットファントム・スタジオ/KADOKAWA
©秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会