児童相談所の光と影を描く社会派ドラマ『ほどけそうな、息』が9月3日(土)より公開されることが決定した。
本作は、児童相談所で働く複数の児童福祉司への取材を行い、実話をベースに製作された。児童相談所に寄せられる案件や、そこで働く児童福祉司のリアルな姿を映し出す。カスミ(小野花梨)は、新卒で児童相談所に入職して2年目の児童福祉司。仕事の進め方には疑問を抱きながらも、職務を全うすべく踏ん張っている。そんな中、ネグレクトの疑いで一時保護された9歳の女の子、ヒナ(佐藤璃音)のケースを受け持つことに。深く反省する両親の様子に、ヒナはすぐ帰宅できるかと思われたが…。悩みながらも傷ついた子どもたちを救うために奔走し成長していくカスミと彼女を取り巻く周囲の人々を描き、生きづらい今の時代だからこそ、多くの気づきを与えてくれる人間ドラマが完成した。
主演を務めるのは、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」でヒロインの幼なじみ“きぬちゃん”を演じ人気を博し、『プリテンダーズ』や『ハケンアニメ!』など話題作への出演が相次ぐ、小野花梨。ヒナの母には宝塚出身で、退団後も映画や舞台と幅広い活躍を続ける月船さららが演じる。
メガホンをとったのは、デビューから一貫して社会問題に焦点を当てた作品を撮り続けている小澤雅人。映画『月光』では性暴力被害の実態を、『風切羽~かざきりば~』では虐待を受けて育った少年少女を描きました。本作では、報道等による児童相談所への批判が加熱する日本において、その内実を明かし、彼らの葛藤や生き様にフォーカスする。
また、公開に先駆けて、8月16日(火)に完成披露上映会が実施されることが決定した。
ストーリー
児童相談所に勤務して2年目のカスミ(小野花梨)。赤ちゃんを母親の元から引き離して一時保護したり、親たちに理不尽に怒鳴られたりする日々。疑問を感じながらも、上司や同僚のサポートもあってなんとか踏ん張っていた。そんなカスミは一時保護された9歳の女の子、ヒナ(佐藤璃音)のケースを受け持つ。ヒナの父、トオル(古山憲太郎)は仕事で留守にしがちで、母のシノブ(月船さらら)はお酒の問題を抱えていてネグレクトが疑われたが、二人とも反省している様子だった。しかしある日、カスミはつい感情的になり、シノブの信頼を失ってしまう。果たしてカスミはシノブの信頼を再び得られるのか。ヒナは両親のもとに帰ることができるのか…。
『ほどけそうな、息』は2022年9月3日(土)よりポレポレ東中野にて劇場公開!
監督:小澤雅人
出演:小野花梨、月船さらら、行平あい佳、水石亜飛夢、飯島珠奈、橘ゆかり、古山憲太郎、佐藤璃音、須川啓太、川口紗弥加、赤間麻里子、高川裕也、斉藤陽一郎
配給:マグネタイズ
©2022「ほどけそうな、息」製作委員会