『ぼくらのよあけ』の公開アフレコイベントが7月29日(金)に都内で行われ、杉咲花が登壇した。
人類が初めて宇宙遊泳に成功したのは、1965年3月18日。あれから約半世紀を経た2022年3月18日(金)、「アフタヌーン」(講談社刊)にて連載され、星雲賞候補にもなった傑作SFジュブナイル漫画「ぼくらのよあけ」。現在より、27年後の2049年が舞台となる本作。宇宙とロボットが大好きな主人公の少年は、まもなく地球に大接近するという彗星に夢中になっていた。そんなある日、彼が出会ったのは、宇宙からきたという“未知なる存在”。主人公・悠真役を杉咲花、人工知能搭載家庭用ロボット・ナナコ役を悠木碧が演じる。
多くの報道陣を前にして、ナナコとの掛け合いのシーンなど2シーンの公開アフレコを披露した杉咲は「とても緊張しました。ちょっと足が震えました」と笑い、「表情も動きも決まっているものに声をあてる難しさだったり、気持ちを落とし込むプレッシャーはあります」と声の演技の難しさを語った。そんな悠真については「ナナコとの関係性の変化をちょっとずつ演じていくのは難しくもあり、温かい時間でした」ともコメント。
ほかの声優陣と一緒にアフレコを行ったというが、「迷わず個性豊かなキャラクターを穏やかに演じられているみなさんの姿に圧倒されました」と言い、「“悠真、こっちだよ”と導いてくださった感覚があった。ついていったら大丈夫だと思った」と振り返った。また、監督とは「気持ちが大事というお話をしていただいた」ということを踏まえて、演じる上で「芽生えてきた気持ちを大切にやっていけたらいいなと」と語った。
本作の舞台は2049年だが、その頃にどうしていたいかを聞かれると「このお仕事を続けられていればと思います」と笑顔を見せた。一方で、本作では演じた子供時代については「ドッジボールにハマっていて。遊べる時間に常にドッジボールをして、鼻血出しながら熱中していた記憶があります(笑)」という杉咲は「それでも楽しくて、ボール投げたり逃げたりしていた記憶があります」と振り返った。
最後に杉咲は「勇気をもらえる作品です。悠真たちが大きな冒険をする姿にハラハラしたり、ジーンときたり、応援しながら、最後には思わず自分にとって大切なものを思い浮かべる温かい作品です」とメッセージを送った。
【写真・文/編集部】
『ぼくらのよあけ』は2022年10月より全国で公開!
監督:黒川智之
声の出演:杉咲花、悠木碧、藤原夏海、岡本信彦、水瀬いのり、戶松遥、朴璐美
©今井哲也・講談社/2022「ぼくらのよあけ」製作委員会