松本優作監督がオリジナル脚本で挑む商業映画デビュー作『ぜんぶ、ボクのせい』の本編映像が解禁された。
自主制作映画『Noise ノイズ』で世界中の映画祭を席巻した駿才・松本優作監督最新作。本作では日本の社会のリアルを見つめながら、孤独を抱えた3人の絆、そして1人の少年の成長を鮮烈に描き切る。主演を務めるのは、オーディションで選ばれた新人の白鳥晴都。瀬々敬久監督映画『とんび』で、スクリーンデビューを果たし、本作でも堂々とした瑞々しさ溢れる演技で存在感を発揮。ヒロインを演じる川島鈴遥はオダギリジョー監督『ある船頭の話』でヒロインに抜擢され、高崎映画祭最優秀新人女優賞を受賞した。若手2人を支えるのはオダギリジョー。本作では主人公が海辺で出会う軽トラで暮らすホームレスの役を自由自在に演じ切る。
児童養護施設で母親の迎えを待ちながら暮らす優太が、母親に会いたい一心で施設を抜け出した。そこにいたのは同居する男に依存し自堕落な生活を送っている母だった。絶望した優太は、当てもなく海辺を歩いていると、軽トラで暮らすホームレス・坂本に出会う。何も聞かず自分を受け入れてくれる坂本。2人はわずかな金銭を稼ぎながら寝食をともにする。
今回解禁された本編映像は、優太と坂本が盗んだ自転車で2人乗りをしベルを鳴らしながらリサイクル工場へ入っていくシーンから始まる。「めちゃめちゃいいわ、このチャリ」と言いながらリサイクル工場で働く片岡の元へ自転車を持っていく。盗んだ自転車なのではないかと疑われるも、坂本は優太のおばあちゃんが使わなくなった物だと誤魔化す。初めて優太の姿を見る片岡は「このおっさんに誘拐されたんでしょ」と坂本を疑い続ける。⾃転⾞が1万5千円で売れ、坂本は想像以上の⾦額で嬉しそうにお⾦を受け取る。坂本は、優太に出会った時に借りたお⾦をその場で返すも「⾜りない」と訴える優太。すると坂本は「残りは宿泊代だよ」と優太を⾃分の軽トラで寝泊まりさせてあげていることを理由に返⾦を拒むのだった。
社会問題を取り上げ、絶望の果てに希望を⾒出そうとする少年の葛藤を描いた本作。掴みどころのない役柄・坂本を演じるオダギリジョーとユーモア溢れる演技の仲野太賀による巧みな掛け合いが本作に絶妙なスパイスを加えている。
本編映像
『ぜんぶ、ボクのせい』は2022年8月11日(木・祝)より新宿武蔵野館ほか全国で順次公開!
監督・脚本:松本優作
出演:白鳥晴都、川島鈴遥、松本まりか、若葉竜也、仲野太賀、片岡礼子、木竜麻生、駿河太郎/オダギリジョー
配給:ビターズ・エンド
© 2022『ぜんぶ、ボクのせい』製作委員会