『凪の島』の公開直前イベントが8月15日(月)に都内で行われ、新津ちせ、島崎遥香、結木滉星、加藤ローサ、⻑澤雅彦監督が登壇した。

山口県の瀬戸内にある大自然豊かな島を舞台に、雄大な海やどこか懐かしい学校、風情のある診療所など風光明媚なロケ地で撮影され、少年少女の心の成長や、子供たちの目を通して描かれる心温まる家族の姿を描く。主演は、Foorinメンバーとしての活動や、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」への出演など、多方面で活躍している新津ちせ。監督は長澤雅彦。脚本も長澤監督自身によるオリジナル。山口県を舞台に数多くの作品を製作する長澤監督が、少女を主人公にした心温まる作品を世に送り出す。

「山口県のみなさんと作品を作ることができてうれしかったし、楽しかったです」という新津。撮影からは「あっという間の一年」という島崎は、コロナ禍での撮影ということもあり「3週間くらい遠くに行って泊まり込みで撮影をすることが初めてだったので印象強かったです。私たちしかいない、隔離された場所で撮ったので真新しい気持ちで挑みました。海とみんなと、ゆったり撮影したなと懐かしいです」と振り返った。

結木も「自然とか景色がスクリーンを通してそのまま映ってる」といい、「船酔いしなくてよかった。僕もビビってたんですけど、意外と大丈夫でした」と笑った。一方で島崎は「船がダメで…。酔い止めを飲んでいたんですけど、すごく眠くなりました」と苦労もあった様子。そんな撮影の日々ではプライベートの時間もあったようで「結構満喫した」と笑顔の加藤。

撮影のロケ地となった山口県の笠戸島については「いいところがいっぱい」という新津は「気持ちよかったし、飛び込むシーンが楽しみでした」と笑顔を見せた。そんな新津とともに海に入るシーンがある結木が「怖かったよね?」と問いかけると「(結木といたことで)安心感がありました」とフォローする場面もあった。

小学6年生の新津は、本作の撮影から1年で「8㎝くらい伸びました」と言うと、島崎は「分からなかったかも(笑)」と返し、笑いに包まれた。そんな島崎が演じる先生について「島崎さんみたいな方が先生だったら楽しいだろうな」と絶賛した新津に島崎は「なんでも褒めてくれる」と照れ笑いを浮かべた。

そんな新津には「一番しっかりしてる(笑)」と言いつつ「年相応のかわいらしさがあって好きです」と笑顔の島崎。結木は「子供たち同士でいるとキャッキャしててどっちも持っているんだというのが印象的でした」と明かし、加藤は「好奇心も旺盛だったりするので見たことがない虫を調べたり、子供らしい一面もありました」という一面もあったという。

オーディションで新津を選んだ理由については「主人公は子供だけど、子供のほうが大人っぽい。大人が大人になりきれていないという感じが大事だったので、強い子がいいなと思っていたんです。新津さんと会って、すごい強いんです。意志の強さが全面に出ている子で、意志の強さが最大の魅力です」と称賛した。

最後に新津は「凪と島のみんなの家族の物語です。ぜひみなさんも家族とか大切な人のことを思い浮かべながら見て欲しいです」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

『凪の島』は2022年8月19日(金)より新宿ピカデリー、MOVIX周南ほか全国で順次公開!
監督・脚本:長澤雅彦
出演:新津ちせ、島崎遥香、結木滉星、加藤ローサ、徳井義実(チュートリアル)/嶋田久作/木野花
配給:スールキートス
© 2022『凪の島』製作委員会