『ヘルドッグス』のジャパンプレミアが8月16日（火）に都内で行われ、ステージイベントに岡田准一、坂口健太郎、松岡茉優、MIYAVI、北村一輝、大竹しのぶ、原田眞人監督が登壇した。

主演：岡田准一、監督・脚本：原田眞人が『関ヶ原』、『燃えよ剣』に続き3作品目のタッグを組んだ究極のノンストップ・クライム・エンターテイメント。岡田が演じるのは、正義も感情も捨て、腕っぷし一つでヤクザ組織に潜入しのし上がる元警官・兼高昭吾。愛する人が殺される事件を止められなかったトラウマを抱え、復讐することのみに生きる“闇に落ちた男”。その狂犬っぷりに警察組織から、関東最大のヤクザ組織「東鞘会」への潜入というミッションを強要される。そんな兼高とバディを組む室岡秀喜を演じるのは坂口健太郎。室岡は死刑囚の息子という境遇ゆえに心の奥底に闇を抱え、組織内でも誰も手が付けられない存在。警察のデータ分析によると相性＜98％＞の2人。最強の“狂犬コンビ”として組織を上り詰め、互いになくてはならない存在となっていくが、“真実”は絶対に明かせない関係の2人は、やがて予測不能な展開に巻き込まれていく―。

「とても挑戦的で挑発的で、言い方が難しいんですけど好き嫌いが分かれる映画です。そういう作品が今の僕の新しい役者人生の中の1ページを踏ませてもらえるんだなと感じながら演じました」と挨拶した岡田は「考えずに感じてみてください」と笑顔を見せた。一方で坂口は「すさまじいものができたなと思いました。いろいろな感情が充満したような日々を送っていて、一日一日を振り絞っていたら撮影が終わっていました」と本作の込めた思いを語った。

本作について「みなさんが思っているヤクザ映画というカテゴリではないヤクザ映画をセクシーに撮り上げる。セクシーさとは何だろうと考えた」と話す岡田。そんな岡田とバディを組む坂口については「めちゃくちゃ素敵です」と言うと、満面の笑みを浮かべる坂口。

続けて岡田は「バランスよく現場にいらっしゃる」「お芝居はわがままにやったほうがよくて、でもアクションはわがままにやるとケガをしたり、画の効果を狙えないから冷静じゃないといけなくて」と語る岡田。一方で坂口は「すぐそばにいてくれる」と言い、「動きはできてるけどここをこうやってみたらもうちょっと個性的なことが出たりするのを、カットがかかると岡田さんが来て教えてきてくださる。作品の中でも兄貴と下っているんですけど、カメラが回っていない時も勝手にそういう関係性になっていた。岡田さんに『今のよかったよ』と言ってもらうことがグッときてしまう。心強い存在でいてくれた」と岡田との撮影を振り返った。

また、「少しだけアクションシーンをやらせていただいた」という松岡は「体も強くなきゃいけないけど心も強くなきゃいけないと思った」と噛みしめていた。「ヤクザの親分感がないからどういった要素を持ち込めるか考えて臨ませていただきました」というMIYAVI。

さらに、岡田は本作について「全員に対して深いところを触り合っている感じ。僕は潜入捜査官で、ウソつきながらバレないようにいる。どこか触れちゃいけな場所を触れ合っている人たちみたいな、つながりを感じる映画。愛です」と語った。

最後に原田監督は、本作のキャッチコピーにちなんで「このキャストは98％以上相性がよかったです。うまく活したスタッフ、キャスト、ロケーションも音楽も素晴らしいので全体的なところで、何回見てもポイントを絞って楽しめる」、岡田は「（原田監督は）全カットで魂を通そうとされる、そういうエネルギーがこの映画に詰まっている。全部のキャスト、スタッフが必死で食らいついてワンカットワンカット集中して撮っていくのが原田監督の現場。そういう熱をこの映画自体も持っている作品」と本作をアピールした。

▶関連記事
『ヘルドッグス』キャスト陣がレッドカーペットにリムジンで登場

【写真・文／編集部】

『ヘルドッグス』は2022年9月16日（金）より公開！
脚本・監督：原田眞人
出演：岡田准一、坂口健太郎、松岡茉優・MIYAVI・北村一輝、大竹しのぶ、金田哲、木竜麻生、中島亜梨沙、杏子、大場泰正、吉原光夫、尾上右近、田中美央、村上淳、酒向芳
配給：東映／ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
©2022「ヘルドッグス」製作委員会