ドキュメンタリー映画『ももいろクローバーZ ~アイドルの向こう側~〈特別上映版〉』の初日舞台挨拶が8月19日(金)に新宿バルト9で行われ、百田夏菜子、玉井詩織、佐々木彩夏、高城れに、酒井祐輔監督が登壇した。

百田夏菜子・玉井詩織・佐々木彩夏・高城れにの4人によるガールズユニット「ももいろクローバーZ」。本作は、その「ももいろクローバーZ」に「TBS DOCS」が密着したドキュメンタリー映画。10代から活躍をしている彼女たちも、20代後半から30代目前になろうとしている。彼女たちがどこに向かうのか、何を考えているのか。これまでもアイドルの常識を覆し続け、日本の芸能界で前人未到の境地を切り拓こうとしているももクロの“いま”に迫り、メンバー4人だけの空間で普段あまり語ることのなかった人生観や将来などについて赤裸々に語る。また本広克行監督、ももクロのチーフマネージャー・川上アキラなど関係者たちへのインタビューも多数収録。等身大の4人の姿や本音が詰まっている。

冒頭では「素の部分だったり、いろんな部分が詰まった作品をこんなに大きなスクリーンで見ていただけると思うと、嬉しいような恥ずかしいような気持ち」と挨拶した佐々木、百田は「こんなところ映っちゃってるなと恥ずかしいと思う部分もあったんですけど、そんな一面も楽しんでいただけたら」と照れ笑いを浮かべた。玉井は「嬉しい、恥ずかしいような気持ちです」、「こういう風に思っていたんだと知ってもらえたらうれしい。これから先のももクロがどうなっていくのか、想像して楽しめる作品」と本作の公開を喜んだ。

TVで放送され、映画化もされたドキュメンタリーに「私たちの日常って薄っぺらいんですよ」という高城は「私たちを密着して放送できるような作品になるのかなと不安がありました」というと頷くメンバー。玉井も「全然尺足りないとかならないかなと心配になるくらい」と共感し、「まさか自分たちの映画が。若干嘘だろと思ってました(笑)」と笑った。

百田は「ドキュメンタリー映画と言ったらちょっと現場が一瞬ピリつくとか、ライブが終わった後に反省会とか」とイメージを語ると、「やらせじゃん、やらないんだから」とツッコミを入れる佐々木。その撮影ではインタビューも行っており、百田は「こういう機会を与えてもらったからこそできた」と語った。

「一言で言うとファン」という酒井監督だが「監督がモノノフさんだから、どう私たちに違和感なく溶け込めるか分かっていたと思う。モノノフさん代表としての責任感を(笑)」と感じたという高城。百田は「今まで聞かれたことがないような質問が多くて、“これってみんな興味あるのかな”と思ったりしたんですけど、酒井さんが聞いてくださって。自分から出てくる言葉も、こんな風に思っていたのかと」と改めて気づいたことっもあったという。

個別に撮られたインタビューでは「みんなの言葉のチョイスがそれぞれ出てる」という佐々木。百田は「その違いも楽しくて」と笑顔を見せた。そんなインタビューの質問にも玉井は「(監督の)表情を見てみんな同じ風に答えてきているんだろうなと思いました(笑)」と振り返った。さらに玉井は「一番ギャップに感じたメンバーは誰ですか?」と質問すると、酒井監督は「玉井さん」と答えると「言わせたみたい(笑)」と笑いを誘う場面も。

最後に高城は「新たな発見があったらいいなと思います。全部ひっくるめて愛してもらえたら」、佐々木は「この映画を通して私たちの事もっと知っていただいて、私たちのこれからを皆さんと一緒に作っていけたら」、玉井は「これからの私たちをより深く好きになってもらえるきっかけになったらうれしいですし、まだ私たちと出会ってないみなさんにもこの作品を通して、私たちの今の姿だったり、未来をお届けできたら」、百田は「今の私たちがたっぷり詰まっています。アイドルの未来って想像しづらいと言いますか誰も未来が分からないので、歩いて行ってみないと分からないんですけど。こうしてみんなで想像しながら、どんな未来になるのかなと楽しんでいられるのが幸せです。未来を想像しながら、そして今という時がより大切に思う作品です」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

『ももいろクローバーZ ~アイドルの向こう側~〈特別上映版〉』は全国で公開中!
監督:酒井祐輔
出演:百田夏菜子、玉井詩織、佐々木彩夏、高城れに
配給:SDP
©TBSテレビ