佐藤正午の描く感涙のベストセラー小説を廣木隆一監督が実写映画化した『月の満ち欠け』の本予告映像、本ビジュアルが解禁され、併せてキャスト陣が発表された。
現代を生きる、愛する妻子を亡くした男性・小山内と、27年前にある女性と許されざる恋をした男性・三角。無関係だった彼らの人生が、”瑠璃”という名の女性の存在で交錯する。これは、「愛する人にもう一度めぐり会いたい」という願いが起こした”奇跡”が紡ぐ、数奇で壮大なラブストーリー。主人公・小山内堅には大泉洋。小山内の娘と同じ名前を持つ謎の女性・正木瑠璃には有村架純。正木瑠璃と許されざる恋に落ちる大学生・三角哲彦には、ソロでの映画出演は初となるSnow Manの目黒蓮。そして、小山内の妻・小山内梢には柴咲コウ。監督は廣木隆一。
今回解禁された予告映像では、幸せの絶頂から家族を失い、憔悴した小山内の元に、かつて恋人を失った青年・三角が来訪し、緊迫した対峙の様子、そしてまったく関係のないように思われた2人の物語が、ある女性“瑠璃”の「生まれ変わってもあなたに逢いたい」という強い想いによって交差する様子がエモーショナルに描かれている。この予告のなかだけでも大泉は20代~30代の幸せで生気溢れる姿と、40代で家族を失い憔悴しきった姿を、そして目黒は20歳の恋に落ちる初心な大学生と、その後成長し39歳で小山内を訪ねる青年の姿を演じ分けており、時を超えた奇跡のラブストーリーを確かなものにしている。
本予告映像
併せて、新たなキャストが発表された。小山内の娘・瑠璃の親友で、瑠璃の死後に母になり、小山内にある頼み事をする緑坂ゆい役に、映画『ちょっと思い出しただけ』(21)に出演、主演作『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』の公開が控える伊藤沙莉。正木瑠璃の夫で瑠璃を愛しているが、時に暴走してしまう正木竜之介役を、映画『女子高生に殺されたい』(22)、『ハウ』(22)の田中圭が演じる。また小山内の娘・瑠璃役に菊池日菜子、三角のバイト仲間・中西と店長に寛一郎と波岡一喜、八戸に住まう小山内の母親・小山内和美役に丘みつ子、そしてその母の介護士・荒谷清美役を安藤玉恵が務めることも発表となった。
さらに、劇中音楽情報が解禁された。劇中に名曲ジョン・レノンの「Woman」が登場する。そして本作の劇伴作家を「ゲスの極み乙女」のメンバー・ちゃんMARIとしても活躍しているFUKUSHIGE MARIが担当する。劇伴を手掛けるのは本作が初となるが、全編に渡り、各シーンを見事に引き立てている。
田中圭(正木竜之介役)コメント
月の満ち欠けという不思議なストーリーの中で、自分の演じた正木という役はもの凄く嫌な奴だと感じました。
こいつめ。って思いました。でも廣木監督がこの役で僕に声をかけてくださった事は嬉しかったです。
有村さんとは初対面でしたが、想像通りとっても素敵な女優さんでした。なのに、劇中で酷い事してごめんなさい。
正木がいったい何をしたのか、是非劇場で目撃して皆様怒ってください。宜しくお願いします!
伊藤沙莉(緑坂ゆい役)コメント
廣木組に参加させて頂いたのは今回が初めてなのですが、初めてと思えないくらいの安心感を勝手に抱いていました。
廣木さんがとてもライトに接してくださって、お話ししやすく、お芝居に関しての意見や提案がしやすかったのは
本当にありがたかったです。
緑坂ゆいという女性は、とても友達想いで、芯を感じる言動が要所要所で出てきます。
真っ直ぐな彼女に敬意を持って演らせていただきたいと思いました。
大泉洋さんとの共演も、がっつり会話するというのは初めてだったのですが、思っていた通りのとてもお優しい面白い方で
カメラが回っていない時はたくさん笑わせていただきました。
ですがお芝居を目の前で受けて、目からの情報がとても多くて大変多くのものを与えて頂けました。
撮影期間は短いものでしたが、穏やかな大切な経験でした。
菊池日菜子(小山内瑠璃役)コメント
撮影が始まる半年前に観た「彼女」に魅了され、廣木監督の作品に出演することを密かに目標にしていました。
改めて廣木組に参加できたこと、この作品に参加できたことを光栄に思います。
大泉さんと柴咲さんのお二人が演じられる小山内夫婦の娘、小山内瑠璃を演じさせていただいたのですが、
瑠璃でいられるカメラの前だけでなく、控え室やちょっとした待ち時間でも父母のようなお二人の細かな優しさや温かさに何度も助けられました。
『月の満ち欠け』は2022年12月2日(金)より公開!
監督:廣木隆一
出演:大泉洋、有村架純、目黒蓮(Snow Man)、伊藤沙莉/田中圭、柴咲コウ、菊池日菜子、小山紗愛、阿部久令亜、尾杉麻友・寛一郎、波岡一喜、安藤玉恵、丘みつ子
配給:松竹
©2022「月の満ち欠け」製作委員会