平庫ワカのコミックをタナダユキ監督が映画化した『マイ・ブロークン・マリコ』のオリジナル・サウンドトラックCDの発売が決定し、併せてエンディングテーマ版30秒予告映像が解禁された。
原作は、2019年にWEBコミック誌「COMIC BRIDGE」で連載され、今までにない斬新な物語設定と、みる者に投げかける答えの見つからない問いかけが、多くの読者をその世界に引き込んだ。映画では、タナダユキ監督の力強さと繊細さを兼ね備えた演出、永野芽郁のこれまでのイメージを大胆に覆す役柄と演技、そして原作の持つ物語の力がひとつになり、人間の儚さと逞しさが、優しく熱をもって描かれる。ともに生き、ともに旅をするシイノとマリコの物語が誕生した。 鬱屈した日々を送るOL・シイノトモヨ(永野芽郁)は、テレビのニュースで親友・イカガワマリコ(奈緒)が亡くなったことを知る。マリコの魂を救うために、マリコの実家から遺骨を強奪し逃走。マリコの遺骨を抱いて“ふたり”で旅に出ることに―。
本作の音楽は、『浜の朝日の嘘つきどもと』(21/タナダユキ監督)、『やがて海へと届く』(22/中川龍太郎監督)等、数多くの作品を担当してきた加藤久貴が務めている。加藤は原作コミックを読み、“とても生命力に溢れた作品”だと感じたと語り、さらに音楽を作り上げていく過程は刺激的であったということを明かしている。
タナダ監督からは“ギターの音色をシイノに、グロッケンシュピールの音色をマリコに紐付けて音楽を作りたい”という希望があったそうで、その2つの楽器の音を軸に、キャラクターの行動と心情に寄り添った曲を作り上げていった。また、ひとつの同じ楽曲を、シーンに沿って複数のアレンジで使うという音楽の作り方も、タナダ監督のこだわり。こういった細かな工夫のひとつひとつが、本作をエモーショナルに彩っており、シイノがマリコの遺骨とともに辿る激動の旅を観客も一緒に体験できる大きな効果となっている。
そして、エンディングテーマに使用されているThe ピーズの「生きのばし」もCDに収録。数多くのファンから愛される伝説的なこの名曲は、自身も“ファンのひとり”だというタナダ監督が、“『マイ・ブロークン・マリコ』の世界観を表現できる曲として、これ以上の楽曲はない”と太鼓判を押しており、まさにシイノそのものを表現しているかのようなストレートな歌詞と力強くも爽やかなメロディで映画のラストに寄り沿ってくれる。
併せて、The ピーズが歌うエンディングテーマ「生きのばし」を使用した30秒予告編が解禁された。
エンディングテーマ版30秒予告
『マイ・ブロークン・マリコ』オリジナル・サウンドトラックCD
発売日:2022年10月5日(水)※9月30日(金)劇場先行発売
発売元:メロディーパンチレコーズ
収録楽曲:劇伴10曲+「生きのばし」
価格:1,200円(税別)
収録楽曲:
01.小さな願い
02.シイノの葛藤
03.河を渡る
04.旅の準備、海へ
05.遺骨を抱いて
06.記憶
07.寄り沿うふたり
08.シイノとマリコ(メインテーマ)
09.日常へ戻る
10.マリコからの手紙
11.生きのばし/The ピーズ
『マイ・ブロークン・マリコ』は2022年9月30日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開!
監督:タナダユキ
出演:永野芽郁、奈緒、窪田正孝、尾美としのり、吉田羊
配給:ハピネットファントム・スタジオ、KADOKAWA
©2022映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会