近未来を舞台に映像表現の粋を尽くす切なく美しい物語―コゴナダ監督『アフター・ヤン』の本編映像とメイキング写真が解禁された。
遠くない未来。AIロボットのヤンは、ある一家のもとで養女のミカとともに、慎ましくも幸せな日々を送っていた。しかしある日、ヤンは突然の故障で動かなくなってしまう。父親のジェイクはふさぎ込む娘のためにヤンの修理の手段を模索するが、その過程でヤンが撮り溜めた断片的な記録映像を発見する。そこには、家族に向けられたヤンの温かなまなざしと、ある秘密が残されていた……。監督・脚本は、前作『コロンバス』が世界中で話題となった映像作家コゴナダ。長編第2作となる本作で気鋭のスタジオA24とタッグを組んだ。オリジナル・テーマ曲を敬愛する坂本龍一に依頼し、音楽を手掛けたAska Matsumiyaの美しいアレンジに加えて、岩井俊二監督作品『リリイ・シュシュのすべて』で多くの映画ファンの胸に刻まれた名曲「グライド」を、Mitskiが歌う新バージョンで甦らせた。
今回解禁された本編映像は、父・ジェイク(コリン・ファレル)、母・カイラ(ジョディ・ターナー=スミス)、養女・ミカ(マレア・エマ・チャンドラウィジャヤ)と、ミカの“お兄ちゃん<グァグァ>”のような存在のAIロボット・ヤン(ジャスティン・H・ミン)が4人家族部門のチーム対抗ダンス・バトルに参加する姿を捉えている。
お揃いのユニフォームに身を包み、真剣な面持ちでエレクトロニックな曲調に合わせてダンスに取り組む姿は、斬新な切り口の作品も多く扱うA24スタジオ作品らしく、独特の雰囲気を放つかなりエッジの効いたシーン。また、本映像ではジェイクら一家以外の家族の姿も映し出され、世界中の各家庭がリモートでダンスを競い合う姿は、現代のゲーム技術があと少し進歩したら実現できそうな、まさに“ちょっと先の未来の世界”。さらに本映像は、この後の本編で徐々に明らかになっていく多様な家族のかたちを知った後に改めて観ることで、初見で感じる以上により考察を重ねたくなる仕掛けの込められたシーンとなっている。
併せて解禁されたメイキング写真は、終始真顔で踊る本編とは打って変わって笑顔で振り付け練習をする姿やブルーバックを背景にリラックスした様子の一家の集合写真となっており、舞台裏ならではの姿を捉えたほほえましい写真となっている。
本編映像
『アフター・ヤン』は2022年10月21日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかで公開!
監督・脚本・編集:コゴナダ
出演:コリン・ファレル、ジョディ・ターナー=スミス、ジャスティン・H・ミン、マレア・エマ・チャンドラウィジャヤ、ヘイリー・ルー・リチャードソン
配給:キノフィルムズ
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