平庫ワカのコミックをタナダユキ監督が映画化した『マイ・ブロークン・マリコ』の永野芽郁を捉えた場面写真が解禁された。

原作は、2019年にWEBコミック誌「COMIC BRIDGE」で連載され、今までにない斬新な物語設定と、みる者に投げかける答えの見つからない問いかけが、多くの読者をその世界に引き込んだ。映画では、タナダユキ監督の力強さと繊細さを兼ね備えた演出、永野芽郁のこれまでのイメージを大胆に覆す役柄と演技、そして原作の持つ物語の力がひとつになり、人間の儚さと逞しさが、優しく熱をもって描かれる。ともに生き、ともに旅をするシイノとマリコの物語が誕生した。 鬱屈した日々を送るOL・シイノトモヨ(永野芽郁)は、テレビのニュースで親友・イカガワマリコ(奈緒)が亡くなったことを知る。マリコの魂を救うために、マリコの実家から遺骨を強奪し逃走。マリコの遺骨を抱いて“ふたり”で旅に出ることに―。

今回解禁された場面写真では、シイノがラーメンやビールを前に中華料理屋でひとり飲みする姿、マリコの遺骨を隣に牛丼をかきこむ姿などを捉えている。原作で印象的に描かれるタバコを吸うカットは、永野の役作りの賜物。喫煙の仕草を自然なものにするため、ニコチンの入っていないタバコでの練習をクランクイン前から自発的に重ねたという。

多くの原作ファンの心を掴み、何より演じた永野本人も“魅力的“と語る主人公・シイノ。感情剥き出しで破天荒でありつつも、どこか弱さや脆さも持ったキャラクターを全身全霊で演じている永野。だが、原作への想いが強すぎるがあまり、自身のパブリックイメージと役とのギャップを感じ ”めっちゃやりたいけど、やりたくなかった”と、出演することに葛藤があったそう。不安を抱えながらも、本作への出演を“大きな挑戦”と捉え、走り切った永野。映画公開前に行われた試写会で一足先に本作を観た原作ファンからは、その熱演ぶりを絶賛する声が相次いでおり、大きな話題を集めている。

先日、カナダ・モントリオールで行われたファンタジア国際映画祭で最優秀脚本賞を受賞し、そして、いよいよ公開も来週に迫った本作。これまで多くの作品で主演を務めてきた永野だが、23歳になって初の公開作となる『マイ・ブロークン・マリコは、まさに新境地とも言える。

『マイ・ブロークン・マリコ』は2022年9月30日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開!
監督:タナダユキ
出演:永野芽郁、奈緒、窪田正孝、尾美としのり、吉田羊
配給:ハピネットファントム・スタジオ、KADOKAWA
©2022映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会