川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアムでは、10月22日(土)より「藤子・F・不二雄のSF短編原画展―Sukoshi・Fushigiワールドへの招待―」を開催するのに先駆けて、21日(金)にプレス向け内覧会が行われた。
10月22日(土)より開催される「藤子・F・不二雄のSF短編原画展―Sukoshi・Fushigiワールドへの招待―」は、藤子・F・不二雄による「SF短編シリーズ」のまんが原画を、かつてない規模で特集展示する。夢あふれる児童まんがをライフワークとしていた藤子・F・不二雄(本名:藤本弘)は、『ドラえもん』の連載が始まる前年の1969年、児童まんがのタッチはほとんど変えず、大人向けに『ミノタウロスの皿』を発表。この作品は多くの読者に衝撃を与え、その後、藤子・F・不二雄のSF読み切りまんがが様々な雑誌で発表された。
藤子・F・不二雄にとっての“SF”とは“S=すこし F=ふしぎ”。会場となる「展示室II」では、エントランスから数々の「SF短編」が壁一面に並べられており、その世界観に引き込まれる。「SF短編シリーズ」の作品はどれも、児童まんがで培った親しみやすい絵柄と読みやすいコマ運びで描かれる物語で、読み切りの短編作品でありながら、読者に深い印象を残す。執筆当時のシリアスな社会問題をテーマにした作品もあるが、今の時代にも通じる普遍性も兼ね備えており、作品によって時折変化する絵のタッチも見どころのひとつ。
「藤子・F・不二雄のSF短編原画展―Sukoshi・Fushigiワールドへの招待―」では、10月22日(土)から2023年10月中旬(予定)の会期を3回に分けて、約4か月ごとに展示原画が入れ替えられる予定。第1期では『ミノタウロスの皿』(1969年「ビッグコミック」)、『アン子 大いに怒る』(1974年「週刊少女コミック」)、『流血鬼』(1978年「週刊少年サンデー」)、『ベソとこたつと宇宙船』(1979年「こどもの光」別冊付録)などのほか、『ドラえもん』の中から「SF短編シリーズ」の題材に共通点が見られる話が展示される。
また、本原画展の開催を記念して、第1期の展示作品を中心に新商品や新メニューが登場。『ミノタウロスの皿』の皿(1,430円)やアクリルペンスタンド(SF短編)(1,980円)などの新商品が発売。
ミュージアムカフェでは、『ミノタウロスの皿』~うんと食べなきゃいやよケーキ~(1,400円)、『流血鬼』~紅いカシスフロート~(680円)が登場する。
川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム
〒214-0023 神奈川県川崎市多摩区長尾2-8-1
開館時間:10:00~18:00
休館日:火曜日 ※臨時休館、火曜特別開館あり
料金:大人・大学生 1,000円、中学・高校生 700円、子ども(4歳以上) 500円(※3歳以下無料)
※入館は日時指定による事前予約制。
※詳細は 藤子・F・不二雄ミュージアム公式サイトにて。