第35回東京国際映画祭 TIFFシリーズ部門出品『仮面ライダーBLACK SUN』の舞台挨拶が10月25日(火)に丸の内ピカデリーで行われ、白石和彌監督、西島秀俊、中村倫也が登壇した。

10月24日(月)~11月2日(水)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区地区で開催される第35回東京国際映画祭。 TIFFシリーズ部門出品『仮面ライダーBLACK SUN』は、1987年から放送され⼈気を博した「仮⾯ライダーBLACK」を、⽩⽯和彌監督のもと、主演に⻄島秀俊、中村倫也を迎え、新たに『仮⾯ライダーBLACK SUN』としてリブート。第35回東京国際映画祭では、10月28日(金)からのPrime Videoでの配信に先駆けて、Episode 1&2を上映。

『仮面ライダー』が放送開始された年に生まれたという西島だが「これだけ長い間愛されたシリーズでその中でも金字塔と言われている『BLACK』のリブートということで光栄に思い、なおかつプレッシャーを感じてこの作品を受けました」とコメント、「僕の年だと敵役かなと思っていました。仮面ライダーの役をオファーしていただいたので即決しました」と明かした。一方で本作のレーティングがR18+ということで「子どもたちが見られるバージョンを作っていただけたらと個人的には思っています」と笑いを誘った。

一方で中村は「『(仮面ライダーBLACK)RX』を小さいころにリアルタイムで見ていまして。その後、レンタルビデオでも『RX』以外も見ていました。その中でもSHADOWMOONは強烈に覚えていて」と振り返り、「憧れの存在だったので非常に気を引き締めてやらせていただきました」と語った。

第11回東京国際映画祭で『ニンゲン合格』『2/デュオ』と2本の主演作品が上映されたという西島だが「大きな作品もやりますけど、どちらかというとローバジェットの映画でした」と振り返り、「これからの未来を楽しみにしています」と期待を寄せた。

劇中では同じ年齢という設定の西島と中村だが、中村は「普段から目上の方に対して、タメ口になってしまうタイプの若手でして。何回も作品をご一緒させていただいていて、やりづらくはなかったです」と笑いを誘い、「回想シーンの光太郎と現代パートの光太郎と、両方と共演していて不思議と違和感が全くない。それがおもしろかったです」という。一方で「カリスマに見せなきゃいけなかったので。ピリッとさせなきゃいけないのができるかなと思った」といい、「特撮ならではの撮り方だったり」と普段とは異なることもあったよう。

変身する仮面ライダーについて「造形によって内面もイメージが湧いて。演技する中で役のイメージが膨らみました」と振り返る西島。中村は「この世界の説得力として矢印を示してくれた。その姿に伴ったアクションもついてる」という。一方で変身ポーズについては「オリジナルの変身ポーズをそのままやってもらっています」と話す白石監督だが「現場で見た時は体が震えて、泣きました」と明かした。

最後に西島は「『仮面ライダーBLACK』をお好きな方は絶対に喜んでいただけるシーンがたくさんあります。今まで『仮面ライダー』に触れてこなかった方も、観ていただくと深いテーマ、そして人間ドラマが描かれています。ぜひ1・2・3とエピソードを観ていただけると止まらなくなると思うので気楽に見てください」、中村は「観終わった後、ジャンルが難しい作品だなと思った。今を生きる怪人じゃないみなさんにも感情移入できる人だったり、共感できるポイントがあると思います。初めて観る人も、群像劇としてみんな楽しめるものになっていると思います」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

第35回東京国際映画祭は2022年10月24日(月)~11月2日(水)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催
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