最恐ホラー最新作『貞子DX』の公開に合わせて、日々進化し続けるJホラー作品とともに最新作の魅力を紹介する。
現代社会に適応しSNSで<拡散>される貞子の呪いと、<呪いの方程式>を解明しようとする主人公たちの対決を描いた超感覚タイムサスペンスホラーがついに開幕する。貞子の呪いに立ち向かうIQ200の天才大学院生を演じるのは小芝風花。文華と共に呪いに挑む自称占い師・前田王司役には、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE の川村壱馬、協力者の感電ロイド役には黒羽麻璃央。文華の母親・一条智恵子役に西田尚美、妹の一条双葉役に八木優希、呪いの謎の解明に文華を誘う人気霊媒師・Kenshin役に池内博之、Kenshinの父親・天道琉真役に渡辺裕之ら実力派俳優が集結。若手からベテランまで個性的な俳優陣が揃い、監督・木村ひさし×脚本・高橋悠也のタッグで進化した“貞子”のストーリーを盛り上げる。
ホラー苦手な初心者にこそピッタリ!?と話題沸騰中の最新作『貞子DX』。しかし、歴代ホラーの様々な要素を凌駕し、現代社会に適応して進化した貞子はホラー好きにも超必見だ。今回、日々進化し続けるJホラー代表作とともに、その魅力を紹介する。
背筋が凍るような演出で見るものを恐怖の底に突き落とす王道作品から、死に至るまでのタイムリミットがあるもの、さらにはその脅威は誰もの身近にあるスマホまで…と、日々描かれるものが進化しつつあるジャパニーズ・ホラーの数々。そんなJホラーを語る上では欠かせない「貞子」シリーズの最新作『貞子DX』は、“ディーエックス”というタイトルにある通り、これまでの歴代ホラーの様々な要素を内包しながらも、現代社会に適応して進化する最恐版へとアップデートしている。10月28日(金)の公開に向けて、ジャパニーズ・ホラーを代表する歴代作品を改めて振り返りながら、最新作で描かれるデジタルトランスフォーメーションした貞子の活躍に備えてみてはいかがだろうか。
貞子の容姿にも影響を与えた!?ファンなら必見の王道ホラー
『女優霊』(96)
一本の未現像フィルムに映っていた謎の女の姿を見てしまったことをきっかけに、次々と撮影現場に奇怪な出来事が起こり始める様を描いたホラー作品。メガホンを取っているのはのちに、貞子シリーズの始まりである『リング』(98)や大ヒットホラーを生み出す中田秀夫。まさに『リング』でスクリーンに初登場した“貞子”で幽霊という存在のイメージを日本中、いまや全世界にも植え付けたが、その貞子のトレードマークである“白い服を来た髪の長い女”は『女優霊』でも登場しており、貞子の容姿に影響を与えた作品と言っても過言ではない。音の演出を効果的に使ったホラー作品とは違い、静かに映り込む不気味な女優霊の姿で観客の恐怖を増幅させていく、ある意味日本らしさの詰まった古き良き王道ホラーである本作は、貞子好きやホラー好きを名乗るなら欠かさずにチェックしていただきたい一本だる。
死の予告電話がかかってくる…タイムリミットホラー
『着信アリ』(03)
主人公・由美(柴咲コウ)の友人の携帯に、友人本人の番号から奇妙なメッセージが届く。そこには、その友人の声で身の毛もよだつような悲鳴が録音されていた。着信時刻は3日後の時刻。その友人は録音とまったく同じ悲鳴をあげて着信時刻に死んでしまう。その出来事を機に、由美の周りでは同様のことが次々と発生。携帯を通じて伝播する死の予告。ついには自分の携帯が鳴り響く…。三池崇史監督と、柴崎コウ、堤真一、吹石一恵という豪華キャスト&スタッフが集結した本作は携帯電話が流行った当時に公開され、身近にも起こり得そうなリアルな恐ろしさで話題に。『リング』では7日間以内に死に至るというタイムリミットがあったが、本作では3日後となり、恐怖も倍増。劇中に登場する着信音を自身の携帯に設定するツワモノも登場するなどブームも巻き起こしており、当時のトレンドにのった遊び心溢れる注目の作品。
恐怖は携帯電話からスマホへ…
『スマホを落としただけなのに』(18)
志駕晃の同名ミステリー小説を「リング」の中田秀夫監督、北川景子主演で映画化。彼氏の富田(田中圭)に電話をかけた麻美(北川景子)は、スマホから聞こえてくる聞き覚えのない男の声に言葉を失った。たまたま落ちていたスマホを拾ったという男から、富田のスマホが無事に戻ってきて安堵した麻美だったが、その日を境に不可解な出来事が起こるようになる。中田秀夫が監督を務めているというだけあって、ホラー要素たっぷりのサスペンス作品へと完成。スマホを落としたことで発生しうる危険と生々しい人間の恐怖を描く様が現代に刺さり、邦画実写作品として4週連続1位を獲得するほか、続編『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』も制作されるほど大ヒット作品に。ホラー好き、ホラーが苦手なサスペンス好きにも楽しみやすいまさに現代風の作品に仕上がっている。
白い服を来た髪の長い女、タイムリミット、スマホの恐怖…すべてを凌駕した最新作
『貞子DX』(22)
現代社会に適応しSNSでみるみるうちに<拡散>されていく貞子の恐ろしい呪いと、24時間以内に<呪いの方程式>を解明すべく奔走する、小芝風花演じる主人公たちとの対決を描いた超体感型<謎解き>タイムサスペンスホラー。“呪いのビデオ”を見た人が24時間後に突然死するという事件が全国各地で発生。IQ200の大学院生・一条文華(小芝風花)は興味本位でビデオを見てしまった妹の双葉を助けるため、事件をきっかけに出会った自称占い師の前田王司(川村壱馬)、謎の協力者・感電ロイド(黒羽麻璃央)とともに貞子の呪いに立ち向かう。本作では、貞子の呪いのタイムリミットが7日間から<24時間>へと短縮されるほか、呪いのビデオが映像データとなってSNS上で<拡散>されてしまうなど、貞子が現代社会に適応して進化したことによる絶体絶命のピンチが展開。
さらには、白い服を来た髪の長い女の姿がトレードマークの貞子が、現代人による拡散力の高さによって<増殖>し、史上最恐の姿となってスクリーン現れる…?!これまでのホラー作品で描かれた恐怖の要素をすべて進化した最新作『貞子DX』はホラー好き大大大必見。一方、ドラマ「TRICK」や「99.9 –刑事専門弁護士-」シリーズで監督を務めた木村ひさしがメガホンを撮り、コミカルな演出を良いスパイスとして本編に散りばめていることから、すでに本作を鑑賞したというホラー初心者から、従来のホラーファンまで絶賛の声があがっている。果たして、現代社会に適応し進化した貞子の姿とは?そして、IQ200の天才大学院生・文華vs貞子の呪いのバトルの行方は!?その全貌はぜひともスクリーンで確かめてほしい。
『貞子DX』は2022年10月28日(金)より全国で公開!
監督:木村ひさし
出演:小芝風花、川村壱馬(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)、黒羽麻璃央、八木優希、渡辺裕之、西田尚美、池内博之
配給:KADOKAWA
©2022『貞子DX』製作委員会