A24×アレックス・ガーランド監督が仕掛ける“禁断の狂夢”―『MEN 同じ顔の男たち』の本編映像が解禁された。
本作は、夫の死を目撃してしまった女性が心の傷を癒すため、自然あふれる美しいイギリスの田舎街を訪れるのだが、そこで現れる男たちが全員同じ顔をしているという不気味な物語。監督を務めるのは2015年に長編デビュー作となるSFスリラー『エクス・マキナ』が第88回アカデミー賞視覚効果賞を受賞し、脚本賞にもノミネートしたアレックス・ガーランド。主演は、『ロスト・ドーター』でアカデミー賞助演女優賞へノミネートを果たしたジェシー・バックリー。夫の死を目撃した過去のトラウマと目の前に現れる同じ顔の男たちの恐怖に対峙する主人公を体現している。
今回、ハーパー(ジェシー・バックリー)の身に起こる悪夢のような展開の“始まり”となる本作の本編映像と場面写真が解禁された。夫の死の瞬間を目撃して負った心の傷を癒すために滞在する田舎街のカントリーハウス近くの森で見つけた、怪しげな廃トンネルの中に足を踏み入れたハーパー。おもむろに声を出すと反響して声が鳴り響き、美しいハーモニーを奏でる。こだまする自分の声に思わず笑みをこぼすハーパーだが、ふとトンネルの奥の方に視線を送ると何やら人影らしきものが…。こちらを向いて立ち尽くす人影、不安な表情を見せるハーパー、そして人影がこちらへ向かって走ってくる。慌ててその場から立ち去り、ハーパーは小走りに森を抜けようとする。鳥のさえずり、森のざわめき、美しかった森が一変して不気味な気配を漂わせる…。ハーパーに迫りくる恐怖の序章となる本シーン。このあと彼女の身に起こる恐怖とは?
本シーンで印象的なのが、トンネルにこだまするジェシー・バックリー演じるハーパーの美しい歌声。「コンセプトは、音楽とストーリーを融合させ、その境界を越えることだった。時には俳優が音楽の一部になることで、観客が映画の参加者になることもある」と、ガーランド監督は彼女の歌声を採用した狙いを明かしている。予告編でも聴くことのできるトンネルの残響音を利用したこの不気味な曲について「ハーパーが音楽と一緒になって歌い出す、あるいは音楽が彼女と一緒になっていると言えるかもしれない」と、ガーランド監督はピアニストでもあるバックリーの天性の音楽的才能を絶賛。そんなバックリーだからこそ実現した美しくも不気味な音楽にも注目だ。
映像は こちら。
『MEN 同じ顔の男たち』は2022年12月9日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開!
監督・脚本:アレックス・ガーランド
出演:ジェシー・バックリー、ロリー・キニア、パーパ・エッシードゥ、ゲイル・ランキン、サラ・トゥーミィ
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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