『ある男』の初日舞台挨拶が11月18日(金)に丸の内ピカデリーで行われ、妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝、清野菜名、小籔千豊、坂元愛登、石川慶監督が登壇した。

平野啓一郎の同名ベストセラー小説を映画化した本作。主人公である弁護士・城戸が、“ある男”の真実に迫っていく衝撃と感動のヒューマンミステリー。主演は妻夫木聡。石川慶監督とは『愚行録』「イノセント・デイズ」に続き、本作で3度目のタッグとなり、今回は初の弁護士役に挑む。城戸に夫の身元調査を依頼する谷口里枝役に安藤サクラ。里枝の夫となる谷口大祐に窪田正孝、さらに清野菜名、眞島秀和、小籔千豊、仲野太賀、真木よう子、そして柄本明らが共演する。

現場の様子について、窪田とは共演シーンがなかったという妻夫木は「現場より宣伝活動の方が会ってるので、そこで窪田くんのことを色々知るっていう(笑)」と発言。海外でのキャンペーン活動を行う中で、イタリアでは鑑賞後に笑いが起こったり、釜山ではたくさんの拍手が送られたりと文化の違いを改めて感じたという。

一方、窪田は宣伝活動中の飛行機での過ごし方を問われると「ずっとサクラさんと話していました。妻夫木さんは英語の勉強されてたので、それをチラチラ盗み見していました(笑)」と現場以外での交流について発言した。

妻夫木と同僚役を演じている小籔は、仲を深める目的として撮影開始前に一度食事へ行ったという。その甲斐あって、妻夫木は現場でも色々話しかけてくれたというがそれに対して小籔は「僕セリフがギリギリやったからあんまり話しかけてほしくなかったんですけど」と暴露し、会場は笑いに包まれた。

本作品について清野は「台本を初めて読んだ時からどんどん自分が没頭していってる感覚で。ずっとこの作品に浸っていたくて、撮影している期間も家に帰ってからもずっと台本を眺めていました」と本作品へ関われたことに対しての思いを明かした。

本作品にちなんで、気になっている"ある〇〇"を披露する場面で安藤は、現場でInstagramを始め、共演者の写真を投稿している妻夫木へ気になっていることがあると告白。「窪田くんの写真は見るんですけど、私のはどこにも載せられないような写真だったのかなってずっと気になってて」と自分の写真が投稿されていないことに対しての思いを打ち明けた。それに対し妻夫木は「サクラちゃんの写真を見てたんだけど、何かを食べてる時でムホッってなった顔しかなくて(笑)そんな女優さんの顔を載せるわけにはいかないよなって(笑)」と真相を明かした。

最後に妻夫木は「この作品でダメな自分を認めるってのも大事だと気付かされました。意外と幸せって転がってるもんだなと。皆さんにとってもそういう作品になっていたら良いなって思います」と本作をアピールした。

【写真・文/編集部】

『ある男』は全国で公開中!
監督:石川慶
出演:妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝、清野菜名、眞島秀和、小籔千豊、坂元愛登、山口美也子、きたろう、カトウシンスケ、河合優実、でんでん、仲野太賀、真木よう子、柄本明
配給:松竹
©2022「ある男」製作委員会