『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』の大ヒット御礼舞台挨拶が11月20日(日)に新宿バルト9で行われ、松岡禎丞、河野亜矢子監督、三木一馬チーフプロデューサー、大澤信博チーフプロデューサーが登壇、原作者の川原礫がリモートで出演した。
第15回電撃小説大賞<大賞>を受賞した川原礫による小説『ソードアート・オンライン』シリーズ(『電撃文庫』刊)。次世代VRMMORPG《ソードアート・オンライン》を舞台に繰り広げられる主人公・キリトの活躍を描いた物語は、2009年4月の原作小説第1巻発売以来高い人気を誇り、2022年現在、全世界での累計発行部数は2600万部を突破。TVアニメは2012年に第1期が放送、現在まで続く4シリーズ(全97話)に加えて、劇場版が2本公開されている。アニメ放送開始から10年、さらに作品内のゲーム《ソードアート・オンライン》正式サービス開始は、2022年―。そして、劇場版最新作『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』が公開中。
今回の舞台挨拶には、キリト役の松岡禎丞、河野亜矢子監督、三木一馬チーフプロデューサー、大澤信博チーフプロデューサーが登壇、そして原作者の川原礫がリモートで出演した。
10月22日に公開された本作。今回のイベントには、キリト役の松岡禎丞に加えて、河野亜矢子監督、三木一馬チーフプロデューサー、大澤信博チーフプロデューサーが登壇、さらに原作・ストーリー原案を担当する川原礫がリモートで参加した。本作の見どころについて「アスナとキリトの関係がかかあ天下になっていっている」と挙げた松岡。原作者の川原は「キバオウさん。『アリア』では言いたい放題で、今作ではどういう立ち位置なのか、劇場版キバオウを見届けていただきたい」と語った。
作中で《ソードアート・オンライン》のサービスが開始されたという今年“2022年”だが、原作開始から13年、アニメ10周年を振り返り、「アリシゼーション編をやりきれたこと」が思い出深いという川原は「原作でもアニメでも達成できたのはだいぶエンディング感がありました」と語った。その一方で、「これからも次なる目標に向かってがんばりたい」とさらなる展開も期待させた。
アニメでキリトを演じてきた松岡だが「思い出に残っていることしかない」と言い、「見直してみたり、『あの回どうでしたか?』と言われても、だいたいその時の収録現場の空気感を思い出せるくらい濃密。(音響監督の)岩浪さんの現場は一回の収録がめちゃめちゃ早い」と特別な作品になっている様子をうかがわせた。
11月6日の《ソードアート・オンライン》サービス開始日にはメモリアルイベント「ソードアート・オンライン -フルダイブ- 」が開催されたが、「その日に10周年のイベントができたことはよかった」と感慨深げな様子の大澤。一方で松岡は「(リハで)ユナのライブが始まってめちゃめちゃ感動して、本番で気づいたんです。このユナのライブで感情の洪水が渦になった時に、“ここから一人で出るの?”って。どうぞって言われた瞬間に右足が震えるんですよ(笑)」と感動的な演出だからこその緊張があったことを明かした。
また、完全新作オリジナル劇場版の制作が発表されているが、大澤は「1期から関わらせていただいて、『オーディナル・スケール』までが僕の中の5か年計画だったんです。次の5か年計画が、『アリシゼーション』の前編・後編、そして『プログレッシブ』の2本。次の5か年計画をどうしましょうね、三木さん」と司会を務める三木に話を振り、笑いを誘った。また、今後のSAOシリーズについては川原は「自分はがんばるとしか言えないですけど、ここまで来たからにはさらに10年後、2032年にもう一回『フルダイブ』やりたい」と語った。
最後に松岡は「テレビシリーズから映画、自分たちも思いっきりお芝居をさせていただいて。CGのクオリティも上がりましたし、表現の仕方がそのときそのときの最先端になっているのかなと思っています。余すところなく見ていただけたらと思います」とメッセージを送った。
【写真・文/編集部】
『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』は公開中!
声の出演:アスナ:戸松遥、キリト:松岡禎丞、アルゴ:井澤詩織、リーテン:本渡楓、モルテ:小林裕介、キバオウ:関智一、ミト:水瀬いのり
配給:アニプレックス
©2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project