第14回TAMA映画賞授賞式が11月26日(土)にパルテノン多摩 大ホールで行われ、最優秀男優賞を受賞した佐藤二朗が登壇した。

TAMA映画賞は、前年10月から当年9月に一般劇場で公開される作品及び監督・キャスト・スタッフを対象に、市民ボランティアの実行委員が選考し、「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から表彰する。

本年度最も心に残った男優を表彰する「最優秀男優賞」を受賞したのは、佐藤二朗(『さがす』『truth 姦しき弔いの果て』『バイオレンスアクション』)、松坂桃李(『流浪の月』)。

受賞した佐藤二朗は「31歳の時に映像の世界に入りました。22年目です。俳優として唯一もらった賞はNG大賞です。褒められるの大好きなんですけど、NG大賞はしかられているような賞なので、今回初めて褒められた感じがします」と笑いを誘いつつ、「たくさんの俳優、見ている方、僕自身の励みになります」と喜びを語った。また、「車に乗っているときによからぬことを考えた」と話す佐藤二朗は「今日11月26日、“いい二朗”の日」と会場を沸かせた。

『さがす』の片山慎三監督と、出演する伊東蒼も登壇。「映画の時は役になりきって、撮影が終わると一人で飲みに行っていて。辛かったんじゃないかな」と話す片山監督。伊東は「(撮影の後半では)現場に佐藤さんがいないのが不安で。佐藤さんが現場にいるだけで安心してお芝居ができました」と振り返った。また、佐藤は「僕にNG大賞以外の賞を初めて与えてくれたTAMA映画賞の名に恥じぬよう、これからも遠慮なく褒められにいこうと思います」と今後の抱負を語った。

【写真・文/編集部】