佐藤正午の描く感涙のベストセラー小説を廣木隆一監督が実写映画化した『月の満ち欠け』のメイキング写真が解禁された。
現代を生きる、愛する妻子を亡くした男性・小山内と、27年前にある女性と許されざる恋をした男性・三角。無関係だった彼らの人生が、“瑠璃”という名の女性の存在で交錯する。これは、「愛する人にもう一度めぐり会いたい」という願いが起こした”奇跡”が紡ぐ、数奇で壮大なラブストーリー。主人公・小山内堅には大泉洋。小山内の娘と同じ名前を持つ謎の女性・正木瑠璃には有村架純。正木瑠璃と許されざる恋に落ちる大学生・三角哲彦には、ソロでの映画出演は初となるSnow Manの目黒蓮。そして、小山内の妻・小山内梢には柴咲コウ。監督は廣木隆一。
今回、本作『月の満ち欠け』で三角哲彦を演じた目黒蓮が廣木隆一監督とディスカッションする様子や、作中でも印象的な8mmカメラを手に持ち正木瑠璃(有村架純)を撮影するシーンの撮影風景などが切り取られたメイキング写真3点が解禁された。
目黒といえば、今年最大の話題作との呼び声高い、現在放送中のフジテレビ系ドラマ「silent」では、若くして聴力を失い手話でコミュニケーションをとる青年役や、NHK連続テレビ小説「舞い上がれ!」にも主人公と同じ航空学校の学生役で登場し、日夜SNSのトレンドを賑わせている。そんな今最もアツい若手俳優が本作で演じた三角は、大学時代に正木瑠璃と許されざる恋に落ち、その後ある事をきっかけに突然主人公の小山内堅(大泉洋)を訪ねてくる役どころ。実は、本作のキャスティングでプロデューサー陣が一番頭を悩ませていたのが三角のキャスティングだった。なかなかイメージに合うキャストを見つけられない中、偶然別作品の撮影中の目黒蓮に目が止まったという。
「カメラが回っていない時のオフの状態で、何気なく佇んでいた彼を見た時、三角がいた!と思いました。朴訥な雰囲気の中にすごく強い意志と熱いハートを秘めている目黒さんは、まさに三角でした」とプロデューサーが明かす。廣木監督も「蓮くんは現場では哲彦と瑠璃のシーンは、2人の関係が近くなっていく様をごく自然な芝居で表現し自分のキャラクターを守るように、他の人と口を利かずにすごく役に没頭していた。その佇まいが良い役者。彼女を失って一人涙を見せるシーンも素直に役に溶け込んでいて、印象的なカットになった」と目黒の芝居に太鼓判を押す。
また、キャスト陣からの評価も高く、共演シーンが多かった有村からは「お芝居経験がそんなにないとご本人はおっしゃっていましたが、全然そんな風には見えず、堂々と落ち着いていらっしゃいました。すごく“気持ち”を大事にされていて、一言一言を大切にセリフを言われる方だなと思えたので、瑠璃として気持ちを動かしながらやり取りができたと思います」。1日だけの共演だった小山内役の大泉も「哲彦とのシーンは僕も小山内として引き出されるものがあった」と目黒の芝居を絶賛。
当の目黒は三角を演じるにあたり「役を作る時は大事な人たちを想像して、その人たちを一度心の中で消すというか……。実際に自分の身の周りからいなくなってしまったら?と細かい部分まで想像していました。そしたらすごく苦しくなったし、心が疲れました」と役作りを明かしている。また、役柄を演じて感じたことについて「大事な人って簡単に一瞬でいなくなっちゃうことがあり、それで世界が変わっちゃうんだなと思いました。僕の年齢ではなかなか経験できないようなことを、哲彦を通じて経験できた気がします。目黒蓮としてでなく、哲彦としてしっかり見ていただけたら嬉しいです」と語った。目黒が役柄と真摯に向き合って作り上げた“三角哲彦”は物語にどのように絡んでいくのか―。キャスト・スタッフ陣も太鼓判を押す、『月の満ち欠け』での目黒の熱演を劇場で確認してほしい。
『月の満ち欠け』は公開中!
監督:廣木隆一
出演:大泉洋、有村架純、目黒蓮(Snow Man)、伊藤沙莉/田中圭、柴咲コウ、菊池日菜子、小山紗愛、阿部久令亜、尾杉麻友・寛一郎、波岡一喜、安藤玉恵、丘みつ子
配給:松竹
©2022「月の満ち欠け」製作委員会