『風都探偵 The STAGE』が12月29日(木)に東京・サンシャイン劇場で開幕した。

『仮面ライダーW(ダブル)』の正統続編として、2017年8月より「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)にて連載を開始し、累計発行部数240万部を超える人気作品となっているマンガ『風都探偵』を舞台化する本作。実写ドラマからマンガ、アニメと、今もなお地続きの物語を展開する『仮面ライダーW(ダブル)』。ここにさらに舞台(演劇)と仮面ライダーシリーズでも類を見ない広がりを見せる本コンテンツ。12月29日(木)~2023年1月15日(日)にサンシャイン劇場(東京)、2023年1月19日(木)~25日(水)に梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪)で上演される。

本作では、2019年に舞台「『仮面ライダー斬月』鎧武外伝」で仮面ライダーシリーズ初の演劇化を手掛け、自身も仮面ライダーシリーズの多くに脚本で携わる毛利亘宏(少年社中)が脚本・演出を担い、マンガ『風都探偵』の脚本をつとめ、テレビ本編から『仮面ライダーW』を描いている三条陸が脚本監修。さらにテレビ『仮面ライダーW』からアニメ『風都探偵』まで全ての音楽を担当している中川幸太郎と鳴瀬シュウヘイが本作のために全ての楽曲を書き下ろしている。主題歌は上木彩矢 w TAKUYAが歌う「W-L-X ~W got Lost in Matrix~」(作詞:藤林聖子、作曲鳴瀬シュウヘイ)。さらに、左翔太郎役として和田雅成、フィリップ役として木津つばさ、鳴海亜樹子役として生駒里奈、照井竜役として上野凱、ときめ役として能條愛未が出演するほか、なだぎ武が『仮面ライダーW』から刃野幹夫役を続投、『仮面ライダーW』で園咲霧彦役を演じた君沢ユウキが今作では万灯雪侍役を演じるなど、キャスティングにも注目が集まっている。

和田雅成が演じる左翔太郎、木津つばさが演じるフィリップたち。舞台演劇という新たな表現媒体で、果たして役者たちは、それぞれのキャラクターにどのようなアプローチを試みるのか。幕を開けた『風都探偵 The STAGE』には、その答えが示されていた。翔太郎やフィリップ、鳴海亜樹子、照井竜といった、ファンにはおなじみの人物たちは、和田雅成、木津つばさ、生駒里奈、上野凱という新たな役者の肉体を得て、活き活きと舞台上で躍動した。それぞれのキャラクターのやりとりの妙からは、『仮面ライダーW』から続く作品世界自体の強度や奥深さを感じるとともに、今回の出演者たちが、それぞれのキャリアや感性を総動員して、長く愛されている登場人物たちに、新たな魅力を生み出そうとしている意気込みが、随所でうかがえた。その上で、役者本人も重ねてまた新たなキャラクターが生まれた。

本作では、謎の美女・ときめが風都に現れ、さらに風都とつながっている別次元の世界の存在や、新たなる敵の出現が明らかになるストーリーが語られる。ときめは、『風都探偵』を象徴する存在で、生身の役者が演じるのは、今回の能條愛未が初めて。もともと「日曜の朝」の番組には登場させづらいセクシーなビジュアルのキャラクターだったこともあり、これをどこまで「三次元化」できるかというのも焦点だったが、そのスタイルや、吐息がそのまま声になったかのような口調などで、独特の存在感を放つことに成功。その一方、実写ドラマから唯一の「続投」となったジンさんこと刃野刑事役のなだぎ武はそのポジションを最大限に活用し、確実に「笑い」を生んでいく。ドラマ版とは別の役柄=万灯雪侍へと「転生」した君沢ユウキもまた、「風都」を熟知する役者のひとりとして、本作の世界観を高い純度で、さらに新たに生まれたキャラクターを深く表現した。

舞台上ではハードボイルダー(バイク)が走り、仮面ライダーやドーパントの超能力が発揮され、風都から別次元の世界への行き来や、さまざまな風都の光景が映し出され表現される。ドラマやマンガが持つテンポの良さを舞台でも再現、あるいは凌駕しようという工夫がいくつも凝らされ、原典を知るファンにとっても刺激的な演出が次々と披露されていき、怒涛の展開が続く。終演後のカーテンコールでは、初日が誕生日当日だった生駒里奈へ、キャストたちからサプライズでのお祝いが行われた。

和田雅成(左翔太郎役)コメント

ここまで辿り着けたこと。
本当に嬉しく思います。
いつもとは違う形の舞台化に最初はどこを掴んで良いのか迷っていました。ですが、キャストの仲間達、スタッフの皆様が自分を「風都探偵 The STAGE」の世界に引き込んでくれました。
皆様の貴重な時間をこの舞台に向けて下さってありがとうございます。
誰よりも風都の街を愛し、皆様の心に新しい風を吹かせられるよう尽力いたします。

木津つばさ(フィリップ役)コメント

先ず、無事に開幕出来ることを大変嬉しく幸せに思います。
仮面ライダーになれるんだ、といつまで経っても慣れません。でもそれでもいい、憧れるという事が心から愛おしく素敵な事だと改めて気付かされております。
俳優、スタッフ、関わって下さっている皆様全員が素敵なカンパニー、更には舞台を通して、風都探偵の魅力を存分に伝えるべく原作へのリスペクトは勿論のこと、一人一人が作品に向き合って創り上げて参りました。
だからこそ誰一人欠けることなく、最後まで皆様に作品をお届けする事が、僕たちの願いであります。
全員がヒーロー、カンパニーの皆様とお客様と一つ一つを大切に、あの日あの時、僕の鼓動が高鳴ったあの言葉を胸に!“変身”がまた誰かの胸の鼓動を鳴らせる様に!「風都探偵 The STAGE」是非、最後まで劇場でお待ちしております!

生駒里奈(鳴海亜樹子役)コメント

ついに幕が上がるのかと、ドキドキしています。
作品が完成に近づくたびに、これで大丈夫なのかなと不安に襲われながら今日を迎えました。
自分はともかく、最高にかっこいい「風都探偵」が出来上がったと思います。
仮面ライダーW、仮面ライダーアクセルのアクションがとにかくかっこいいです!!
そして刃野さんが最高ですね。
7割くらいはファンとして稽古を見て来ましたが、瞬きしたくないくらい、絵になる瞬間が沢山あります。
舞台装置やプロジェクションマッピングのかっこよさも含めてご覧ください!

上野凱(照井竜役)コメント

待ちに待った、初日を無事に迎えられる事をとても嬉しく思います。
小学生の頃に思った、修学旅行の日を待つ子供時代を思い出します。
観に来て頂いた皆様と一緒に、風都の街を探検する気持ちで臨みます!
僕たちを信じて、風都の世界を一緒に歩きましょう。
「風都探偵 The STAGE」思う存分楽しんでください!
劇場にてお待ちしています!

能條愛未(ときめ役)コメント

無事に初日の幕が上がる事がどれだけ幸せで当たり前でない事なのか、私も悔しい思いをした経験があるからこそこの幸せをより噛み締めています。
全ての演出がつき、皆様と一緒にお芝居を作り上げ、仮面ライダーのアクションを間近で観させていただき、ヒーローのカッコ良さやこの作品の面白さに私自身どんどん引き込まれていきました。
私が演じるときめは、どこか掴みどころがない難しい役どころではありましたが、お稽古を重ね自分の中のときめ成分を見つける事が出来たのではないかなと思っています。
舞台上にときめが存在していたと思っていただけるよう全力かつ丁寧に演じさせていただきます。
劇場でお待ちしております!

なだぎ武(刃野幹夫役)コメント

私が最後に刃さんを演じたのが、Vシネマの『仮面ライダーアクセル』の時だったらしく、そこから刃さんを演じるのが11年振りだそうです。11年のブランク、また刃さんを演じる事が出来るかな…と不安もありましたが、マッサージ器具ツボ押し器)を片手に持った瞬間、一瞬にしてあの頃に戻れました。舞台は新たな風都の街。
相変わらずミステリアスで、人間臭い街です。原作の風都がそのまま舞台化されてるので、街の妖艶さやアクション、キャストの活躍を思う存分楽しんで頂けると思います。そんな風都でお待ちしております。

君沢ユウキ(万灯雪侍役)コメント

12年前に感じたあの頃の懐かしい風を、稽古場で節々に感じました。
翔太郎のハーフボイルド、フィリップの冷静と情熱、亜樹子の天真爛漫さ、照井の寡黙な強さ、刃野さんの変わらなさ。
そんな彼らと出会ってしまった裏風都の万灯雪侍として、交差する表と裏の『運命』の物語の歯車を強力に回していきたいと思います。
舞台上、目の前で仮面ライダー達が闘う臨場感はまさに本物の迫力。ですが完成には最後の1ピースが足りません。それは劇場、いや、風都に皆様が目撃しに来てくださること。最高のスリリングをお約束します。必ず貴方を、美しく後悔させてあげましょう。

毛利亘宏(少年社中)(脚本・演出)コメント

「風都探偵 The STAGE」の演出と脚本の共同執筆を担当させていただきました毛利亘宏です。
お客様の想像を上回るライブエンターテインメントが出来上がったのではないかと自信を持ってお届けします。
自分が培ってきた演劇のフィールドと「仮面ライダー」という歴史あるコンテンツが交わるとこんなにも可能性を秘めた作品が生まれるんだ…とひしひしと感じております。
新たな“風都”という街を舞台上に生み出すべく、稽古場と劇場でカンパニー全員が誠心誠意、本作に向き合い、試行錯誤してきました。
ぜひ劇場で、ライブ配信で、舞台上に生まれる新たな風都の物語をご覧ください。

【提供写真・オフィシャルレポート】

『風都探偵 The STAGE』
会場・日程:
【東京】サンシャイン劇場/2022年12月29日(木)~2023年1月15日(日)
【大阪】梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ/2023年1月19日(木)~25日(水)
出演:和田雅成、木津つばさ、生駒里奈、上野凱/能條愛未
なだぎ武、相澤莉多、松本寛也、梅澤裕介(梅棒)、伊藤孝太郎、君沢ユウキ
井坂仁美、伊藤ナツキ、後藤恭路、池田優樹、内田大地、夛田将秀、中西奨、八巻紀一、横山慶次郎、吉岡将真
公演特設HP: こちら
©「風都探偵 The STAGE」製作委員会