東宝株式会社の米国子会社TOHO INTERNATIONAL, INC.(以下、国際東宝)は、米国Frederator Networks社(以下、Frederator社)との間で、Frederator社が保有するIP、アニメシリーズ『ビーとパピーキャット』、アニメシリーズ『ブレイベスト・ウォリアーズ』(一部シリーズを除く)、開発中の『キャットバグ』シリーズの著作権の50%を取得することに合意、日本を含むアジア地域での映像及び商品化ライセンス展開、新作映像の共同製作を行うことを発表した。
東宝が2022年4月に発表した「TOHO VISION 2032 東宝グループ 経営戦略」において、成⾧戦略のキーワードとして「企画&IP」「海外」を掲げており、今回の同IPの著作権取得は自社IPの拡充、及び海外でのより直接的なビジネス展開の加速に寄与するものとなる。また、世界的に高い評価を受けている作品を多く生み出しているFrederator社との共同製作も想定され、世界に向けたコンテンツの企画・製作の強化にも繋げていく。東宝では、今後も積極的なIPの開発・取得、及び海外でのビジネス展開に取組んでいく。
『ビーとパピーキャット』はFrederator Networksで2部構成の10分間の短編としてスタートし、YouTubeで数百万回再生されるヒット。シリーズの最新シーズンは、Netflixシリーズとして9月6日より配信されている。20代の派遣社員ビーと謎の仲間パピーキャットが、家賃を稼ぐために様々な銀河系での奇妙な仕事を引き受けながら、宇宙を横断するファンタジックな冒険の旅に出る姿を描いたアニメシリーズ。
『ブレイベスト・ウォリアーズ』は、「アドベンチャー・タイム」のペンデルトン・ウォードが制作し、ショーランナーのブリーン・バーンズが率い、3085年の宇宙を駆け巡り、感情の力を使って愛らしいエイリアンとその世界を救う、4人の10代の雇われヒーローの物語。2012年11月にYouTubeで公開され、2億5000万回の再生、300万回の「いいね!」、10億分以上の視聴時間を記録し、急速に熱心なオンラインファンを増やしている。
また、『キャットバグ』は、「ブレイベスト・ウォリアーズ」に登場する人気キャラクターで、YouTube、TikTok、Facebook、Instagram、Twitterなどのソーシャルメディアプラットフォームで、バイラルでポップな文化現象へと急速に成⾧しており、キャットバグが登場する動画の再生回数は現在までに2億回を超えている。
松岡宏泰(東宝株式会社 代表取締役社⾧)コメント
本件は、東宝グループの⾧期戦略に合致する動きであり、本件を通じてより有効な映像展開、商品化展開の体制を整えていきたいと考えています。我々は、「ブレイベスト・ウォリアーズ」の世界的な人気、「ビーとパピーキャット」のIPとしての成⾧、「キャットバグ」の高まる人気、そして欧米のアニメ全体の成⾧を目の当たりにしてきました。わが社の映像製作能力、及びアジア全域における映像・商品の展開能力と、Frederator社や同社親会社のGenius Brands社が持つ世界の主要市場における広範なネットワークを融合し、新しいコンテンツや商品を提供する中で、今回著作権を取得するIPが引き続きグローバルなファン層を開拓していくことを期待しています。
マイケル ハーシュ(Frederator社CEO)コメント
質の高いアニメーションへの需要はかつてないほど高まっていますが、私たちは、際立った高い価値を提供できる作品を届けることが重要であると認識しています。その一例として、LA Times紙が最近発表した「この秋、テレビの専門家が最も期待する20の番組」に「ビーとパピーキャット」が選出されたことは嬉しく思っています。実際、同作のトレーラーは、公開24時間以内に200万回以上の視聴を達成し、Netflixでの配信を成功させました。Frederatorの使命は、クリエイターの創造性を育み、彼らの作品を視聴してもらうためのプラットフォームを提供することです。私たちの作品である「ブレイベスト・ウォリアーズ」「ビーとパピーキャット」「キャットバグ」が世界中の視聴者を魅了していることに感激しています。東宝グループとのパートナーシップにより、映像展開と商品の両面で、これら作品のリーチをさらに拡大できると確信しています
© 2022, Frederator Networks, Inc. and Toho International, Inc.