『レジェンド＆バタフライ』ジャパンプレミアに木村拓哉＆綾瀬はるからキャスト陣が集結

『レジェンド＆バタフライ』のジャパンプレミアが1月12日（木）に都内で行われ、木村拓哉、綾瀬はるか、宮沢氷魚、市川染五郎、音尾琢真、伊藤英明、中谷美紀、大友啓史監督が登壇した。

誰もが知る織田信長と、謎に包まれたその正室・濃姫（別名：帰蝶）の知られざる夫婦の物語を総製作費20億円の壮大なスケールで描く本作。主演の木村拓哉が織田信長を、綾瀬はるかが濃姫を演じ、脚本・古沢良太、監督・大友啓史という日本の映画界を牽引するスタッフが名を連ね企画発表と同時に大きな話題を呼んだ。政略結婚という最悪の出会いから始まった2人は、いかにして真の夫婦となり、共に天下統一へと向かっていったのか？魔王と呼ばれながらも時に悩み苦しむ信長を＜ひとりの人間＞として描き、その側で支え続けた濃姫との知られざる物語を描いた感動超大作の誕生に期待と注目が集まる。

木村と綾瀬がレッドカーペットを歩き、中央でにらみ合ったところから始まった今回のイベント。キャスト陣が待ち受けるステージに立った木村は「思い入れの深い作品になりましたので、頭から最後のその瞬間までじっくりと味わっていただきたいです。時代劇ではありますが、今のみなさんに共通する深い普遍的なものが作品の中に描かれています。深く受け取っていただけたら嬉しいです」と感慨深げに挨拶した

「今日をもって自分たちの手元を離れる、みなさんに引き渡す日。僕らは作品を見送るので、みなさんが愛してくれればすごく嬉しい」と語る木村は、綾瀬が演じた濃姫について「濃姫に関する資料が少ない中で、作品の中で濃姫という存在を構築していかなければいけない。（撮影現場での）ベースになってくれているのが綾瀬はるかさんだったので、その空間すべてを含んだ状態ですぐに濃姫という具現的な存在がいてくれた」と綾瀬の現場での佇まいを称賛した。その綾瀬は、実際に演じて「横に濃姫という強い女性がいたからこそ、信長が信長としていたんだなと感じました」と語った。

宮沢は「（自身が演じた明智光秀は）とにかく頭がよくて、誰よりも信長に対する愛情や憧れがある。それは持ちつつも、自分にしかできない明智を作ろうと思った。ミステリアスさやアンニュイなところを融合できたらと思い、新しい明智を作りたいと思った」と振り返った。また、市川は「（木村の）瞳の奥に炎が見えた感じがした」と明かし、「この距離で気迫を感じさせていただいて貴重な時間でした」と振り返った。

一方で、秀吉を演じた音尾は「信長様第一主義でとにかく盛り上げて、信長様だけに優しいということを心掛けて」と役作りしたというが、撮影現場では「（木村が）にやにやと笑っていらっしゃる。気に入られてると思ったら、（自身の）顔に特殊メイクがされていて、木村さんのハートに刺さり」と自身のメイクの影響で木村との距離感が知事められたことを明かした。

キャスト陣が深い思い入れを語る本作の物語について、綾瀬は「どんな人も一人では生きられず、支えられながら世の中が成り立っている。信長を支えている濃姫がいて、濃姫もきっと支えられていて、大事な存在がいれば人は強くなれる。普遍的な愛はいつの時代も変わらずあると思いました」と語った。

最後に木村は「いち早く観ていただきたいという一心です。2時間48分、上映されます。頭から最後までを受け取って欲しいと思います」とメッセージを送った。

【写真・文／編集部】