『シャイロックの子供たち』の舞台挨拶が1月13日(金)に大阪ステーションシティシネマで行われ、阿部サダヲ、上戸彩、本木克英監督が登壇した。

累計発行部数60万部を突破した池井戸潤による小説『シャイロックの子供たち』(文春文庫)。池井戸が「ぼくの小説の書き方を決定づけた記念碑的な一冊」と明言し、原点にして最高峰とも言える原作が、満を持して映画化。今回の映画は小説と展開が異なり、独自のキャラクターが登場する完全オリジナルストーリー。池井戸潤が太鼓判を押した脚本である映画版「シャイロックの子供たち」に、2018年に大ヒットを記録した「空飛ぶタイヤ」の本木克英監督はじめメインスタッフが再集結。そして主演の阿部サダヲ、上戸彩、玉森裕太をはじめ、柳葉敏郎、杉本哲太、佐藤隆太、橋爪功、柄本明、佐々木蔵之介と、日本を代表する超豪華キャスト陣が勢ぞろいしている。

今回初共演となる阿部と上戸だが、阿部は「もともと素敵な方ですが、僕が嚙んだらいつもフォローしてくれて頼りになります」と上戸の優しさを語ったが、すかさず上戸は「劇中でも甘嚙みをごまかしているシーン」があるとツッコミつつも、「色々な役になりきる阿部さんの姿を拝見してきたので、今回ようやくご一緒できるご縁が回ってきて嬉しかったです」と初共演への熱い思いを語った。一方、本木監督は「現場ではマスクをしていて、お顔を見る機会があまりなかったので、いざ撮影で拝見した時に、阿部サダヲだ!上戸彩だ!と緊張で舞い上がってしまい、気が付いたら何も言わずに撮影が終了していた」と会場の笑いを誘った。

今回は原作をベースにしたオリジナルストーリーであることについて聞かれ、上戸は「原作は主人公の西木が途中で行方不明になるんですが、映画は池井戸先生の原作で初のオリジナルストーリーということで、阿部さんと玉森さんと3人で事件を解決していくところが魅力の一つだと思います」と注目ポイントを語った。柄本明、橋爪功との共演について聞かれた阿部は「セリフだけではなく、大先輩たちの表情や動きも面白いので、是非注目してほしい」と語ると、監督は「少々ベテラン勢がやりすぎじゃないかと思ったこともありましたが、完成した映像をみて、このバランスで良かった」と納得できた様子を見せた。

舞台挨拶の最後には、本作のキャッチコピー「金か、魂か。」にかけ、「大阪どっちやねん?クイズ!」を実施。「大阪の観光名所と言えば“USJ”か“通天閣”どっち?」には阿部と上戸が「USJ」と答える一方、本木監督は京都撮影所で撮影をしていた時に休みになると飲みに行ったという「通天閣」での思い出を語る。「大阪人の口癖といえば、“知らんけど”か“行けたら行くわ”どっち?」には、阿部が「知らんけど」上戸が「行けたら行くわ」と身近な大阪人の友人やスタッフを観察した結果を語る。最後の「漫才師になるなら“ボケ”か“ツッコミ”どっち?」には、「ボケ!何でも突っ込まれたいんです」と即答する阿部に、ツッコミ希望の上戸が「よかった!安心して突っ込んでいいんですね!」と答えるなど初共演とは思えない掛けあいを見せた。

最後に、阿部は「まだ公開まで1か月あります。笑えるし泣けるし、人によって見方が変わる、ご覧になったお客さんの方が熱くなれる作品だと思います。今日出演した浜村淳さんのラジオで、まだ1月13日ですが、今年一番の作品です!と言われました。ずっと1番でいられるように応援よろしくお願いします」と本作をアピールした。

【提供写真・オフィシャルレポート】

『シャイロックの子供たち』は2023年2月17日(金)より公開!
監督:本木克英
出演:阿部サダヲ、上戸彩、玉森裕太、柳葉敏郎、杉本哲太、佐藤隆太、柄本明、橋爪功、佐々木蔵之介
配給:松竹
© 2023映画「シャイロックの子供たち」製作委員会