『#マンホール』完成披露試写会に中島裕翔・奈緒・熊切和嘉監督が登壇

『#マンホール』の完成披露試写会が1月17日（火）に都内で行われ、中島裕翔（Hey! Say! JUMP）、奈緒、熊切和嘉監督が登壇した。

『ライアーゲーム』シリーズ、『マスカレード・ホテル』シリーズの脚本家・岡田道尚によるオリジナル脚本、『海炭市叙景』、『私の男』など海外からも高い評価を受ける熊切和嘉監督による本作。主演にはドラマ「純愛ディソナンス」（CX系）での主演も記憶に新しい中島裕翔。今年デビュー15周年を迎える人気グループHey! Say! JUMPのメンバーである中島は、『僕らのごはんは明日で待ってる』（17）以来、6年ぶりの映画主演となる。中島が演じる主人公・川村俊介は勤務先の不動産会社での営業成績はNo.1、上司や同僚の信頼も厚く、さらには社長令嬢との結婚も決まり将来を約束された超がつくほどのハイスペック男。結婚式前夜のサプライズパーティの帰り道に酒に酔ってマンホールに落ちてしまうという、幸せの絶頂からどん底に転落する男を演じる。川村の元カノ・工藤舞役に奈緒、川村の同期社員・加瀬悦郎役を俳優の永山絢斗が務める。

ステージ中央に設置された“マンホール”から登場した3人。劇中ではマンホール内での一人芝居を展開する中島だが「最初はプレッシャーと台本を具現化していくのに難儀だなと思ったんですけど、（監督の）熊切さんのアイデアがブーストがかかっていって、脚本でおもしろかったのがさらに膨らんだ」と撮影を振り返り、「マンホールの中で画を持たすことができたと言いたい」と自信を見せた。

実際の撮影では「（撮影セットのマンホール内が）想像以上に狭いんです。ずっと体育座りをしているような恰好で」と明かしつつ、「寒かった時期なので、ぶるぶる震えながらその芝居を映画に使ったこともあって。人生で初めてです、こんな経験は」と言い切った中島。「子どもの頃より泥んこになって血だらけになって。見たことがない中島裕翔が見れるんじゃないかと」という。

一方で奈緒は「私は外側にいる人間だったので。電話でのお芝居が長かったのも初めてで、収録の時にはマンホールの中での中島さんのお芝居も撮ってあって、個人的にはありがたいと思いましたし、初めて見る映像ドキドキしながらお芝居をさせていただきました」と振り返った。また、奈緒は完成した作品を見て「（見ている側と中島演じる主人公・川村が）リンクしているからこそ驚く瞬間があったり、すごくハラハラしました」と感じたという。

その奈緒との共演について、中島は「博多弁がいいんですよ。電話だけでというのが難しい瞬間もあったんですけど、奈緒さんが合わせてくださったので素晴らしいなと」と笑顔を見せた。また、博多弁について熊切監督は、奈緒が出演することが決まったことで、当初は関西弁で作られていた脚本を博多弁に変更したと明かした。

劇中のようにもしマンホールに落ちてしまったらどうするかを聞かれると、「現実的に考えるとチーフマネージャーにまず連絡します。明日の仕事もあると思うので」と答えた中島は「一通り済んだらメンバーに頼ります。誰か助けに来てくれるだろうと」とHey! Say! JUMPメンバーに託すことを明かしつつ「全員が見れるところに一斉送信しようかなと。最初はスタンプを送って茶化してくると思うんです。そういうのにイライラして“本当だよ”と写真送ったりしますね」と想像し、笑いを誘った。

一方で奈緒は「実際その状況になったら熊切さんに言いたくなっちゃう（笑）映画と同じこと起きてますって言いたくなっちゃう」と言うと、熊切監督は「信じられないですよね」と返し、笑いを誘った。

また、マンホールに落ちたときのために持っておきたいアイテムについて「スマホ」と答えた中島は「Hey! Say! JUMPのアカウントも開設したのでファンの方が助けに来てくれると思います。絶対に助けに来てくれますよね」とコメント。奈緒は「スマホの次に大事なのは食料。待っている間の事を考えてマヨネーズ。遭難してマヨネーズ食べて生き残った人をテレビで見たんです」と答えた。

2023年の抱負を“あな”を使って回答するコーナーでは、「アナーキーな役をやりたい」と書いた中島は「こういう歳になってちょっとダークな役をできるようになってきたので、もっとぶっ飛んだ役にチャレンジしてみたい」と抱負を語った。

最後に奈緒は「おもしろい新しい映画が生まれたということを嬉しく思っています。この映画は見てくださった皆さんも参加する映画だと思うので、仲間が増えることを楽しみにしています」、中島は「斬新なタイトルで斬新なプロジェクト。今日本で一番クレイジーで尖っている映画だと思うので、マンホールという狭い空間に入ったような感覚で、没入感を持って見てもらえれば。衝撃のラストが待っています」とメッセージを送った。

【写真・文／編集部】

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