逃げて、逃げて、逃げまくる――人生を賭けた逃避劇『そして僕は途方に暮れる』の場面写真が解禁された。
本作は、藤ヶ谷太輔演じる主人公の平凡なフリーター・菅原裕一がほんの些細なことから、恋人、親友、先輩や後輩、家族…と、あらゆる人間関係を断ち切っていく人生を賭けた逃避劇。舞台に続き主人公・菅原裕一を演じるのは、Kis-My-Ft2のメンバーとして活躍する藤ヶ谷太輔。裕一と5年間同棲している彼女・里美役に前田敦子、親友・伸二役に中尾明慶が、舞台と同じ役柄で続投。映画から新たなキャストとして、裕一の父・浩二役、母・智子役に、豊川悦司、原田美枝子が名を連ね、姉・香役に香里奈、バイト先の先輩・田村役に毎熊克哉、大学の後輩・加藤役に野村周平ら個性的で魅力あふれるキャスト陣が集結。脚本・監督を務めるのは三浦大輔。
今回解禁された場面写真は、主演・藤ヶ谷太輔の今まで見せた事のないほど全身全霊で演じ切った、主人公の菅原裕一が号泣するシーン。恋人、親友、先輩、後輩、姉、母、から逃げた裕一は最後についに父親とも言い合いになり居すわっていたアパートを飛び出す。久々に実家に戻ると、姉・香(香里奈)から「皆に言う事あるでしょ」と一喝された裕一は、逃げ続けてしまったことに初めて向き合い、裕一は号泣。「今、俺変わろうとしてます。なんか、ごめんなさい。なんかでしかないんですけど、なんか俺頑張ろうとは思ってます」と謝罪する表情が切り取られている。
このシーンの藤ヶ谷の演技は、監督が当初考えていた狙いとはやや違っており、他のシーン同様かなりな数のテイクを重ねていたが、藤ヶ谷の完全に裕一が乗り移ったかのような感情が溢れ出す真に迫った演技に心動かされた三浦監督が当初のニュアンスを変えてワンテイク目を使用したそう。そんな藤ヶ谷演じる菅原裕一のダメっぷりにSNSの感想では「完璧なクズ男になりきっていた」、「凄まじい名演技」、「クズ男に泣かされた」、「あのどうしようもないクズ男は藤ヶ谷くんしか演じられない」と称賛と共にここまでやるとはと驚きの声が集まっている。更に、本作に対しても「裕一の弱さは自分にもある弱さだ」、「理由に共感できる部分があって人間臭さがあってとても良かった」、「出来事に身に覚えありすぎてずっと見入ってた」と裕一に共感する反応も続出。
「今年初映画から年間ベスト10入りは間違いないであろう作品にぶち当たるなんてなんたる僥倖。今年、面白くなってきたじゃねーか」「優しい気持ちでは終わらせてもらえない感じが、すごくいい」「心に長く残る作品」「人生は物語であり映画なんだということで傑作」「最後まで没入、驚愕なラストも見逃せない」とSNS上でも絶賛の渦が巻き起こっている。
一件落着に思えた裕一の逃避劇はここからまさかまさかの展開を迎える。行きつく先は天国なのか地獄なのか?!ラストには「面白くなってきやがったぜ」と言いたくなる予測不能な結末とは―。
『そして僕は途方に暮れる』は全国で公開中!
脚本・監督:三浦大輔
出演:藤ヶ谷太輔、前田敦子、中尾明慶、毎熊克哉、野村周平/香里奈、原田美枝子/豊川悦司
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2022映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会