『レジェンド&バタフライ』の初日舞台挨拶が1月27日(金)に丸の内TOEIで行われ、木村拓哉、綾瀬はるか、宮沢氷魚、市川染五郎、伊藤英明、中谷美紀、大友啓史監督が登壇した。
誰もが知る織田信長と、謎に包まれたその正室・濃姫(別名:帰蝶)の知られざる夫婦の物語を総製作費20億円の壮大なスケールで描く本作。主演の木村拓哉が織田信長を、綾瀬はるかが濃姫を演じ、脚本・古沢良太、監督・大友啓史という日本の映画界を牽引するスタッフが名を連ね企画発表と同時に大きな話題を呼んだ。政略結婚という最悪の出会いから始まった2人は、いかにして真の夫婦となり、共に天下統一へと向かっていったのか?魔王と呼ばれながらも時に悩み苦しむ信長を<ひとりの人間>として描き、その側で支え続けた濃姫との知られざる物語を描いた感動超大作の誕生に期待と注目が集まる。
木村が演じる織田信長をイメージして書道家・武田双雲が書いた「天下布武」の文字が掲げられたステージに、キャスト陣・監督が登壇。撮影からプロモーションを通して、「信長という役をやらせていただいた上で、作品を通じたみなさんとのコミュニケーションをさせていただいて思うのが、自分個人というものに対するみなさんの気持ちも非常にうれしかったんですけど、織田信長という方が今日に至るまで、今生きている人にまで非常に愛されている彼なんだなとつくづく感じました。この作品を通じて、日本各地のみなさんの温かい気持ちとを受けることができたので感謝しています」と感慨深げな様子の木村。
「どんな思いで、どんな人を愛して、どれだけ苦しい思いをして人を殺めていったか。現場で大友監督の元、史実と史実の空間を僕らは埋めていた」と撮影の日々を振り返った木村は「ト書きにも書かれていない心情」を演じたと語った。特に「濃姫になってくれた綾瀬はるかという俳優がさすがだなと思ったのは、盃につがれたお酒を何のためらいもなく口に運んで飲んだ。毒を盛られていたら命がないはずなのに、濃姫として何の躊躇もなく口に運んだ濃姫を目の当たりに瞬間に、信長をやらせていただいた自分もスイッチが入った」と振り返り、「台本にも描かれていないコミュニケーションが散りばめられています。僕らが現場で作られた散りばめたお宝を何度か見て探し当てていただきたい」と現場で作り上げた作品への思いを語った。
まだ見ぬ世界を夢見て駆け抜ける信長と濃姫を描く本作。行ってみたい“まだ見ぬ世界”について聞かれると「客席のみなさんとスクリーンがどういう関係性になっているのかが分かる1か月後に自分も同じ客席に座っていたい」と今後の本作の行く先を見たいと話す木村。一方で、綾瀬は「歴史を見てみたくて、危なくなくない環境で、強いカプセルに入って恐竜時代を見てみたい」と明かしたが、木村からは「それ、あの映画の話だよね」とツッコむ場面も。
また、「戦国時代に行ってみたいという伊藤は「安土城ができたときに信長公に会って『レジェンド&バタフライ』のポスターを渡したい。信長公は“未来から来た”と言っても『そうか』と言いそうな気がする。『これが未来のわしか』みたいな」とコメント。さらに、安土城で試写をしたいという伊藤に木村は「安土城だとそんなの大きい白ホリがないと思うから、いいと思うのは岐阜城。白い城壁があるから」と返し、笑いを誘った。
さらに木村は、先日行われた京都での舞台挨拶後に、会場を訪れていたスタッフと会ったと言い、「『受け取ってください』と、小さい風呂敷に包まれたカエルの香炉だった。劇中で使ったものではないんですけど、あの形を模したカエルの香炉をくださった。お二人が照れながらも目を赤くして、『また京都に帰ってきてほしい』と言って渡してくれた」と明かした。
【写真・文/編集部】
『レジェンド&バタフライ』は全国で公開中!
監督:大友啓史
出演:木村拓哉、綾瀬はるか、宮沢氷魚、市川染五郎、音尾琢真、斎藤工、北大路欣也、伊藤英明、中谷美紀
©2023 「THE LEGEND & BUTTERFLY」製作委員会